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2007年8月 7日 (火)

兵越峠を越えて太平洋に達する

四日目:7月31日(火)
4:30起床。前夜の雷は収まり晴れている。テントを撤収。ずぶぬれの自転車を拭きチェーンワックスを塗る。靴は乾かなかったので濡れたままの靴下と一緒にはく。
Map20070731 5:45出発。R152とR418の分岐から兵越峠への登りが始まる。昨夜の豪雨で道路上には斜面から崩れてきた土砂があちこちに散乱し、あふれた水が道路上を流れている。天竜スーパー林道も心配である。
 6:29青崩峠への分岐~兵越林道に入る。ここも林道とは言え規格はR152と変わらない。
 7:47兵越峠着。初めて自転車で静岡県に入る。路面は相変わらず小石や流水があり下りを満喫できない。少し下ると突然高規格な自動車専用道路が現れた「三遠南信自動車道」というらしい。全然車が通っていないが自転車は通行禁止のため川沿いの細い道を下る。
 水窪ダムへ登りそこから天竜スーパー林道に入る予定だったがダムから先で通行止めの看板があり天竜スーパー林道も諦めることにした。水窪まで下ってR152に戻りそのあとは大井橋から天竜川に沿った走りとなる。交通量もこれまでに比べれば増えてダンプも通る。対岸を走る県285を走ることにする。こちらは木陰もあり車も通らずマイペースで走れた。県360をつないで天竜二俣の街に入ると久しぶりのコンビニを発見。全国どこに行っても同一商品を扱っているコンビニのありがたさを感じる。二俣からは天竜川土手上の県343を一直線に河口までと予定していたがそこは路側帯の無いダンプ街道だった。
 すぐわき道へそれ県44と県262を使って遠州大橋に出る。ここからは太平洋岸CRがある。15:10遂に太平洋に到達。天竜川の濁った水が沖合いまで広がっていた。

 今日のキャンプ地はすぐ近くにある竜洋海洋オートキャンプ場を予約していた。値段は2415円と張るがきれいに整備されていて本当のオートキャンプにくるのなら快適に過ごせそうな場所。入浴施設も350円と安い。ランドリーがあったので洗濯もおこなった。夜間はゲートが閉まり車両の出入りはできないらしい。朝は6時に開門されるとのこと。明日は6時以降の出発となる。昨夜とはうって変わって天国のような夜を過ごせた。

Img20070731_0535495:35一晩やっかいになった道の駅遠山温泉かぐらの湯を後にする。






Img20070731_0629356:29R152と兵越林道の分岐
右に行くとR152で青崩峠手前で国道は寸断されている。自転車で担いで越える人もいるが僕は素直に左に進む。
すぐ右の川も昨夜はあふれたようで橋の上に土砂が堆積している。



Img20070731_063435兵越林道も谷筋を横切るところではご覧のとおりの惨状。
尖った石が転がっているので自転車を降りて押し上げる。
こんなのが何箇所も出てくる。





Img20070731_0747537:47兵越峠(14.2km)
標高1168mの峠。秋葉街道沿い最後の峠をクリアした。
この峠には国盗り公園というのがあり、1年に1回信州の人と遠州の人が綱引き合戦をおこなっている。これまで19回戦って信州の11勝8敗となっている成績表が立てられていた。

 

Img20070731_080643_28:06三遠南信自動車道分岐(19.1km)
兵越林道を下ると突然現れる自動車専用道路。草木トンネルの前後の区間だけ高規格な道路が完成している。50キロポストはたぶん飯田からの距離。
自転車も通らせてくれれば簡単にR152に出られるのだが右の細い道に進まなければならない。


Img20070731_0817048:17兵越林道を下って最初に現れた集落。
よくぞこんな奥地に暮らしていると思う。急な斜面に張り付くように建てられている。





Img20070731_0905089:05水窪ダム。
天竜スーパー林道に進むべくダムサイトまで登ってきた。
しかしここから先は通行止めとなっておりスーパー林道は断念した。




Img20070731_11154111:15天竜川秋葉ダム(67.7km)
R152は天竜川に沿って走るようになる。ここまでくると道は乾き、濡れていた靴も次第に軽くなってきた。今朝までの寒いくらいの気温が懐かしくなる。




Img20070731_124948高遠以来の「都市」二俣の市街に入る。これまで走ってきた谷間の景色とのギャップを感じる。
ねこに会うのも久しぶりのような気がする。犬猫は人間と一緒じゃないと存在できない動物になってしまったのだろうか。


 

Img20070731_15110215:11太平洋に達する(125.0km)
とうとう天竜川河口の太平洋に到達した。
真っ青な空に白い灯台がまぶしい。
諏訪湖を出発した水は天竜川を下ってここから太平洋に流れ出す。2日前に諏訪湖に流したペットボトルの水は到達しているのだろうか?


Img20070731_161258竜洋海洋公園キャンプ場
湿っていたテント、シュラフを干します。
管理の行き届いた芝生は寝心地もバツグンです。





Img20070731_162754ここはオートキャンプ場。みなさん車で来てオートキャンプです。そんな中、自己主張するように自転車を止めてみました。






走行時間:7h35m、距離:127.3km、AV.16.7km/h

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