雨の十石峠越え
9月23日(日)
4:50起床。今日は一生懸命走らなければならない。ある意味、昨日の大弛峠越え、三国峠登坂よりも厳しいと思われる。買っておいたパンとビスケットでエネルギーを充電し暗い中テントの撤収を行う。予想通り朝露で昨日の朝よりも濡れている。空にはうす雲を通して金星の光が漏れていた。キャンプ場は国立公園内にあるためゴミは持ち帰り。レジ袋にまとめて後ろの荷台に括り付ける。
今日のコース
一旦JR小海線沿いのR141に出てR299で十石峠を越えて関東に戻る予定。群馬に入ったあとは天気次第で決めることにした。
5:50出発。他のキャンパーも早起きの人は火を起こしたりしているなか、一番乗りでキャンプ場を後にする。まずは昨日往復した川上村の県道68号まで下る。半袖短パンジャージでは寒いくらいだ。
高原野菜の畑では早朝から農家の人達がキャベツやレタスの採り入れ作業中だ(畑の写真)。周りには照明器があり、真っ暗なうちから仕事をしていたのだろう。手作業だから大変だ。よく見ると東南アジアからの人たちが手伝っている。こんな現場にも人手不足が始まっているのかと思う。
県68は信濃川上駅に向かい下り基調で距離が稼げたが右折する場所を通過してしまい駅まで来てしまった。仕方ないのでそのまま進むと谷間から野辺山高原に登らされることになった。
野辺山高原からは今年のGWツーリングで走ったR141へ。
海ノ口駅で休憩。まだ7:16
ここからデジカメ写真が残っています。その最初の1枚。
ここは無人駅。GWのときはここでパンク修理をした思い出深い場所。
小海で千曲川対岸の県2へ。今にも降りそうな空模様になってきたので小海駅前の商店でビニール合羽720円を買う。荷物にはビニールシートをかけて雨対策する。こんなに早く雨になるとは・・・。
県道沿いでは稲刈りが行われていた。
県道2号とR299の交差点。
右折して十石峠へ向かう。まだカッパは着込んでいないがすでに霧雨が降っている。
峠手前にある古谷ダム。
ダムの名前が正面の斜面に書いてあるが霧で霞んでいる。一旦着込んだカッパは脱いで荷台にくくりつけてある。
フロントバッグに被せているのは「肉のハナマサ」のレジ袋。ハナマサの文字は下面に隠してある。
峠のトイレで一息。
雨の中で十石峠越えとなる。峠に近付くにつれ雨も強まり、雨水が路面を川のように流れる。下半身は雨よりは跳ねでずぶ濡れ。上半身は雨よりは汗でぐっしょり。でも体を冷やさないためにもビニール合羽は十分な働きをしてくれたのです(ビニールは保温性と保湿性が抜群)。
十石峠(1351m)
今回のツーリングで唯一の峠写真。
ここも太平洋と日本海を分ける中央分水嶺の峠。
峠には立派な展望台もあったがこの天気では登っても何も見えない。
峠からの下りは慎重にブレーキングしながら進む。ブレーキシューはこれまでの走行でかなり磨り減ってきたのに加え雨のため一層磨り減りやすい。何度かワイヤーのアジャスタねじで調節するが、フルブレーキしてもとまりにくくなってきた。恐怖です。早く平坦地に抜けたい一心で場合によっては足ブレーキなど使いながらやっと上野村の人家のある場所まで下る。道幅が広がり急なコーナーも減って一安心。
上野村のスカイブリッジ
雨中走行のためほとんど写真もとっていないので、これが上野村唯一の写真。
谷を渡す高さ90m、長さ225mのつり橋です。
埼玉に抜けるにはR299志賀坂峠(780m)、県道71号土坂峠(700m)があるがブレーキがNGなので下り坂は避けたい。R462をそのまま藤岡方面に進む。
やがてR254と合流して寄居の小前田駅に到着休憩。あとは勝手知ったる羽生までの道、R140~熊谷~利根大堰にある行田CRセンターで休憩。その後利根川CRを使おうとしたら草ぼうぼうでどうにもならず県59で羽生に入り17:00実家着。
今日は走りきったという達成感はあるものの、単に走り抜けたという感覚であり、十石峠や上野村はぜひ機会を設けて再訪してみたい。
走行時間:8h49m、距離:200.6km、AV.22.7km/h
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