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2008年11月 5日 (水)

栃本集落

11月1日(土)
5:40起床。なかなか訪れない朝に悶絶しながら持参したgigabeatの吉田拓郎の曲などを聞きながら時の経つのを待ちます。
ほのかに明るくなり始めた頃ガスバーナでお湯を沸かし、カップのソバと味噌汁の朝食です。この季節暖かい朝食は体の活動のスイッチをONにしてくれます。
夜の間中曇っていたのと風があったおかげでテントが朝露に濡れることなく撤収が楽です。
Map20081101 今日のコース
秩父往還を走って栃本集落の風景を味わい、中津川渓谷から八丁峠の紅葉を愛で、神流川に沿ったR299の旧道をゆったりと走って上野村の風景を楽しみます。




6:40出発。R140~二瀬ダム~上側のR140~8:10栃本集落。関所跡や集落からの景色を堪能します。
P50_20081101_060838 待ち焦がれた朝がようやく訪れました。
朝焼けに赤く染まる雲の何と美しく感じたことか。






P50_20081101_070526 大久保の集落
R140で滝沢ダム方面とは逆の二瀬ダム方面に進みます。しばらくすると二瀬ダムへの上りが始まります。まだ体が温まっていないので全然進みません。




P50_20081101_071502 二瀬ダムサイトを迂回するトンネル
トンネル内で三峰神社方面に向う県道278が分岐しています。トンネル通過は信号により上りと下りの交互通行です。自転車でもたもたしていると正面から車が来て逃げ場は全くありません。
歩行者用通路が別にあったのでそちらを使いました。



P50_20081101_072852 R140の上と下の分岐
二瀬ダム沿いの平坦な区間はすぐ終わり再び上りが始まります。栃本方面は上の道です。人情的には下の道をとりたいのですが苦労しないと感動は得られないようです。




P50_20081101_073600 寺井の集落
R140上の道は寺井、上中尾という集落を通り抜けていきます。この写真を走りながら撮影していると上の方から爺さんの呼びかける声がします。「どこまでいくんじゃ?」「栃本まで」「まだまだ登りじゃ」「がんばります」「気をつけてな」走行速度が遅いので会話が成り立ちました。


Map200811011 栃本周辺
尾根の南斜面に集落が分布します。






P50_20081101_081306 栃本集落
ついに憧れの栃本集落です。いろんなホームページに掲載されている写真に近いアングルです。荒川源流の深い谷には朝日はまだ差し込んでいませんが集落のある斜面は陽光を浴びてポカポカです。
集落は標高約750mのR140を中心に上下の標高差150mくらいの斜面に民家と畑が張り付くように存在しています。

関所跡から分岐する先に「栃本広場」というのがあるらしいので行ってみます。林道のような道を登って8:40尾根上に到着
P50_20081101_085604 山の神峠 標高1005mくらい
栃本広場の先にも道が続いていたので上っていくと栃本側と中津川の谷を分ける尾根上のピークに達しました。
この先道は下って谷に降りていくのですが地図上では途中で途切れているようです。



P50_20081101_085102 峠から山道を少し散策してみます。
枯葉の降り積もった道をカサカサと乾いた音を立てて歩きます。栃本の反対側は滝沢ダム湖とR140の中津川大橋が真下に見えました。こちら側は切り立った斜面になっています。




9:20栃本出発。R140~大峰トンネル~中津川大橋~県210~金山志賀坂林道~11:20八丁峠
P50_20081101_091934 栃本を離れて振り返った景色です。ずいぶん急な斜面に張り付いている様子が伺えます。
栃本から先は滝沢ダムからトンネルでつながっているR140に合流するため道は下ります。




P50_20081101_093022 恐怖の大峰トンネル。長さ2200mもあります。
中津川方面に進むため仕方なくここを通ります。自転車通行禁止の標識はありません。しかし新しいトンネルのくせに歩道は幅50cm程度しかなく自転車での歩道走行は不可能。車道センターライン上にはポールが設置されているため車は右車線にはみ出して自転車を追い抜くことはできません。
まぁここから雁坂峠までは人が住んでいないので徒歩や自転車の通行は考慮されていないのは仕方ないことでしょうか。
あと半分というところで後ろに超巨大トラックに追いつかれてしまい一生懸命のうえに必死を加えて何とかトンネルを抜けました。
ドライバーは何でこんなところを自転車がと思ったでしょうね。
P50_20081101_103904 ニッチツ鉱山あたりの山容
中津川渓谷沿いは紅葉見物の車が結構走っていました。県道210から鉱山あたりまでは数箇所トンネルがあるので車に気をつけながらの走行です。渓谷沿いの紅葉はもうちょっと先が見ごろって感じでした。



P50_20081101_111848 八丁峠
トンネルで通過します。トンネル周辺の山は結構色づいていました。





P50_20081101_112336 トンネルを抜けて真っ先に見える景色です。
走ってきた反対側と違いドーンと広がっている空間に圧倒されます。正面の独特な山容の山は石灰岩でできている二子山(1166m)です。峠はこの山よりも高い(1240m)ので見下ろす感じになります。
峠でしばし景色を堪能していると、車で来ていたおじさんに話しかけられます。いつもの「どこから」「どこまで」のお決まりの問いかけの後自転車と荷物をしげしげと見つめながら「いいなぁ、うらやましい」とボソッとつぶやいていたのを聞き逃しませんでした。
11:30八丁峠出発。金山志賀坂林道~11:55志賀坂峠
P50_20081101_115314 志賀坂峠(780m)の埼玉県側の景色
八丁峠から林道を下って志賀坂峠のトンネルに到着します。






つづく・・・。

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