ほんのちょっと信州
11月2日(日)
キャンプ地の川原の近くに瀬があり一定レベルの水音がザーっと一晩中聞こえていたのですが、人間の脳は自然の音はノイズカットする能力があるのかしばらくすると全然気にならなくなります。しかし薄っぺらい3シーズン用のシュラフにしみこんでくる寒さは体の防衛反応を起動してしまうのか熟睡を許してはくれません。ウトウトしては30分毎くらいに目が覚めます。すると瀬を流れる水音がはっきり聞こえやがて遠のいて行きまたウトウト・・・。朝が待ち遠しい。
5:30起床。お湯を沸かして買っておいた緑のたぬきとバナナの朝食。橋の下にテントを張っておいたので今日も朝露に濡れずに撤収が楽。あたり一面に霜が降りていました。
今日は十国峠を越えてちょっとだけ信州に入り大上峠からまた群馬に戻ります。力が残っていれば妙義山を走る県道196を試したかったのですが睡眠不足で消耗していたため断念して高崎方面に下ります。
6:40出発。キャンプ地~県124~R299~8:50十石峠
右は県45で塩之沢峠方面。正面がR299の十国峠方面。後ろから来た車はみんな右に曲がっていきます。ここからR299は峠区間となり道幅も1車線となります。
この付近で標高610mくらいなので峠まで740mほどの上りです。
憐れモグたん
道路の真ん中で仰向けになっていました。人間で言えば大の字なんでしょうけどモグラの体型では「大」にはなれないのですね。
十国峠(1351m)
今回のツーリング最高地点です。峠区間は意外と日差しがあり寒さは感じませんでした。去年の秋は雨の中を反対側から越えました。今年は好天に恵まれようやく自転車と一緒の写真が撮れました。
ここは太平洋側と日本海側を分ける中央分水嶺の峠です。展望台からの景色を眺めたりした後、長野県側に下ります。
9:10十石峠出発。R299~古谷ダム~大上林道~9:50大上峠~県108合流~勧能~県93~県45~11:30下仁田
信州側の紅葉
このあたり一帯はカラマツが多く山全体が黄色く色づいていました。青空と色づいた山の稜線の対比がとてもきれいです。
古谷ダム管理所からの風景
管理所にはきれいな公衆トイレがありますので朝のお勤めに利用させていただきました。
橋を渡りきったところから右方向に大上峠へ向かう林道が見えています。
大上林道入り口(970mくらい)
上の写真で見えていた橋の分岐点です。
大上峠へ2.4km、十国峠へ8kmの標識があります。
大上林道は南牧村の県108交点まで全線舗装でした。
看板の出ているなんもく村自然公園にはキャンプ場もあり2100円で風呂も利用できるので今回のツーリングで利用しようかと検討したのですが距離程が中途半端だったのであきらめました。(4月~11月営業)
大上峠(1110m)
ここも太平洋側と日本海側を分ける中央分水嶺の峠です。この区間の上り傾斜はそんなに厳しくありません。峠はなだらかな丘状になっていて、樹林の密度は薄く明るい雰囲気の峠でした。
峠には数台の車が駐車しており、山の中に山菜やキノコをとりに入っているようです。ちょうど写真を撮っていると車の持ち主夫婦が出てきてご挨拶。旅人に対するいつもの質疑応答の後も奥さんの弟さんが自転車に凝っている話、キノコの話、野生動物の話など初めてお会いしたとは思えない濃い内容でした。時間にして15分くらいでしょうか。一期一会の出会いでしかないのに思い出としてココロに残されています。不思議ですね。お二人に別れを告げて群馬県南牧村に下ります。
県108交点(500mくらい)
峠から林道を下り県道108に合流します。ここには南牧村最奥の熊倉集落があります。
この写真を撮っていると下からカブに乗って来た地元の爺さんに声を掛けられました。背中に大きなかごを背負っています。またいつもの質疑応答をこなします。かごには枯葉を集めているそうです。爺さんは今日多くの車やバイクが走っていると不思議がっていたので、この上のほうでモトクロスの大会が開かれていることを教えてあげました。
砥沢の集落
狭い県道の両側に民家がひしめくように軒を連ねています。家の造りが皆同じなのに感心します。
下仁田駅(250m)
ここまで850mの下りを楽しみこの先どうするか体と相談します。妙義山の県196は750mくらいまで登ることになるとそこから利根川に出るのは日没ぎりぎりになると判断して安易な県51に向かうことに決定。
下仁田~R254~県51~杉ノ木峠(451m)~13:15松井田
杉ノ木峠(451m)
県道51号線下仁田町と富岡市の境となる峠です。峠には写真のように木工所があったりして全然風情無しでした。
妙義山
少し県道51号線を下ると左手に特異な山容の妙義山が大きく見えます。岩峰に巻きつくような道路が微かに見えたりして頑張れば県道196行けたかな~なんてちょっと後悔したりします。
松井田~R18とR18旧道~安中新島襄旧宅~R18旧道とR18~高崎市内
新島襄旧宅
安中市内の旧中仙道を走っていると新島襄旧宅の案内板を発見。ひょっとして茅葺かなと思って寄り道です。
想像通りでした。でも新島襄って誰だっけという知識の無さ。案内の人がマンツーマンで解説してくださいました。本名「七五三太(しめた)」、同志社大学の創立者。
ダルマ製造工場?
旧中仙道は高崎に向かいゆるい下りが続き快走できます。なのであれっ!と何かに気づいたときには通過してしまうので道を横断して戻らなければなりません。
今回は白いダルマです。もう高崎なんですね。
白いダルマ
ここではおばちゃん2人でこの白ダルマを赤ダルマに変身させていました。真っ赤な塗料の中にリンゴ飴を作る要領で頭から(ダルマは頭だけか)クルクル回しながら漬け込み真っ赤な達磨にしていました。近づくと猛烈なシンナーの匂い。くらくら~です。おばちゃんに「酔っ払わない?」と聞くと「だいじょぶ。屋外だしすぐ飛んじゃうから」って平気な顔。今日は200個色づけしているそうです。でも酔っ払いが「酔ってない!」というようにおばちゃん酔ってるんじゃないだろうか?。「お邪魔しましたー」とおいとますると後ろから「あんた酔っ払っちゃったんじゃないのぉ」と声が返ってきました。まさかあ?
~県27~昭和橋~利根川CR~15:30前橋市内の銭湯千歳湯~R17~16:05天神の湯
この後高崎市内を通過して利根川CRに出て、前橋市内に昔見つけておいた銭湯千歳湯に向かったのですが日曜は休業らしく営業していませんでした。仕方なくスーパー銭湯を探すためR17を高崎方面に南下します。もうすぐ日没です。
高崎天神の湯
前橋インターのちょっと高崎よりのR17脇に発見しました。
天然温泉で630円。テントは利根川CR方面に張りたいのであまり長居はできません。お客さんも多くゆっくりできなかったのが残念。
16:50天神の湯出発。R17~前橋市内の道~利根川CR~17:50斉田休憩所着。
斉田休憩所
温泉を出たのは日没後。次第に暗くなっていく中を前橋市内を利根川目指してひたすら東に進みます。南西の空に三日月が出ているので方位を間違うことはありません。
利根川CRに達したときは不本意なライト走行となってしまいました。
この休憩所は2006年のGWツーリングのときも1泊厄介になった場所です。
走行時間:7h40m、距離:137.4km、AV.17.9km/h
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