陸前浜街道
5月2日(土)2日目
5:10起床。旅に出ると急に朝に強くなります。というか夜早くに寝てしまうのでその分早く起きれるのでしょうけれど。
まだ日の出前ですが空は明るくなっています。始発電車の走る前にテントだけは撤収しておいて、ベンチでお湯を沸かしてお茶をいれてパンの朝食を取ります。
6:30岩瀬出発。R50~8:10水戸ICのコンビニで休憩(31km)~水戸駅~桜川沿い~勝田橋~県63~県351~R245~10:05久慈港(67km)
R50は路側帯が広く、早朝という事もあって交通量も少なく比較的走りやすい国道です。水戸IC手前までの区間は何度か丘越えを繰り返します。水戸に近付くにつれて交通量が増してきますが休日で大型車が少ないのが救いです。
ようやく海の見えるコースに入ってきました。
東北に近い暗い海という先入観を払拭する白い砂浜と青い海、松林もあり東海地方のよう。
~10:45日立駅(78km)~R6~12:30高萩(100km)スーパーで惣菜購入して公園で昼食
久慈川を渡るとアップダウンが始まりました。海岸に近いところを通っているのですが、岬部分は上り下り、浜辺部分は平坦を繰り返します。片側1車線で路側帯も狭く交通量も増えて、時々耐えられなくなって海よりの側道に逃れて一息入れます。このあたり一帯の浜辺は白い砂浜が広がっていて青い海とのコントラストがとてもきれいです。
~R6~県154~県27~大津港
常陸大津のお船祭り
北茨城市の大津港町に古くから伝わるお祭りだそうで、街中を船を引き回すらしいです。このときも道路上に船がありその上からお囃子が聞こえてきました。翌日はこの船を引く綱が切れてけが人が出たということをラジオのニュースが伝えていて、ああ、あれのことだったのかとそのとき初めてお祭りの内容を理解したのです。
漁港沿いでは干物がぷ~んといい匂いを立てています。
焼いてたべたいですなぁ。
~県354~R6~県239~15:25小名浜港(141km)~県15~県382~17:00仁井田浦キャンプ場着。
風船爆弾放流の地の記念碑がポツリと建っていました。北茨城市長浜付近の海岸沿いの道端です。自転車や徒歩でないと気づかないでしょう。
風船爆弾とは太平洋戦争末期の昭和19年から20年の冬季に和紙をこんにゃく糊で張り合わせた紙風船に爆弾をくくりつけて飛ばし、上空を流れるジェット気流に乗せてアメリカ本土まで飛ばして爆撃するという奇想天外な戦法です。
約9000個放出し、300個前後が到達、アメリカ側の被害は僅少でしたが、山火事を起したほか、送電線を故障させ原子爆弾製造が支障を来たしたという出来事もあとでわかったそうです。
オレゴン州には、風船爆弾による6人の死亡者の記念碑が建っているというようなことが記されていました。
道端に茨城県と福島県の県境を示す石碑がありました。
左が福島、右が茨城です。
仁井田浦キャンプ場
無料のキャンプ場です。県道382の脇の松林の中がキャンプ場に指定されています。到着したときには既にかなりの人たちがテントを張って夕食の準備中でした。松ぼっくりが落ちているのでテントを張る時に片付けないといけません。
こちらは住み着いてしまった人たち。犬まで飼っています。
キャンプ場から県道をはさんだ向こう側は防波堤で波消しブロックなどあってずっと打ち寄せる波の音が響いてきました。
風呂は自転車で1分ほどのよこ川荘に行きました。温泉で500円。最初なぎさ亭に寄ったのですが学生の合宿で混んでいるとのことでよこ川荘を紹介されました。
夕食はすぐ近くの橋を渡ったところにあるペンション時計台で食べました。カツの肉の厚みがボリューム満点で自転車乗りでも満足です。
昨日より距離は短かったですが何回と繰り返されるアップダウンと交通量の多さにかなり消耗しました。追い風が無かったら挫折していたかもしれません。このコースは自転車旅ではあまり使わないほうが良さそうです。対向してくる自転車乗りは一人も合いませんでした。
走行時間:8h11m、距離:169.5km、AV.20.7km/h
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