宇宿集落
7月19日(日) ツアー2日目
5:50奄美市笠利町の太陽が丘総合運動公園に到着してから簡単な説明を受け、発送しておいた荷物を受け取って指定されたテントにおさまります。長旅の疲れで軽く寝ましたが日が昇ると暑くなってきて寝ていられなくなりました。 我々のテント
テントはコールマンのBCライトドーム270Ⅲ(270cm×270cm×180cm、16,800円)でインナーマット(7,665円)付。
ロゴスのサマーベッド(3500円くらい)が2人数分備え付けられています。我々は2人で予約してあったのでテントの中も広々余裕のスペースが確保できました。3人1テントはちょっときつかったのではないでしょうか。 テント村
コールマンのテントが整然と並んでいます。ある意味壮観です。ツアー客は順次到着するので一杯になるのは21日夜でしょうか。
ツアーでは今日から21日までの3日間は完全なフリータイムとなっています。日中は強い日差しでテント内で過ごすことは熱中症になるようなものです。奄美初日の今日は近所の散策に出かけることにします。
9時テントサイト出発。まずは奄美空港を目指します。空港の前の県道には8軒ほどずらっとレンタカー屋さんが軒を並べていました。全国展開のレンタカー以外に地元のレンタカーもあります。どこも日食特需で予約がいっぱいでしたが運よく明日車を借りることができました。 歩き回った経路
太陽が丘総合運動公園は標高60m近い丘陵にあり海に向かって下り坂です。空港までは歩いても40分くらいでした。運動公園と集落の間は広大なサトウキビ畑が広がっています。海岸に近いCR沿いは小さな砂丘地帯になっていて樹木が密集して木陰を作り出しています。 サトウキビ畑の脇の道端にさりげなくバナナの実が生っていたりします。熱帯だねー。
夏空
青空を背景に上空高いところに刷毛で掃いたような巻雲が流れ、時折ジェット機が音も無く真っ直ぐな直線を引いて空を分けて飛んで行きます。日食いつでもOK状態の空です。
暑さと湿度が無かったら北海道みたい? 奄美空港まではサトウキビ畑しかありません。
奄美地方は梅雨明け後ずっと晴天が続いているためスプリンクラーで水を撒いています。水撒きは畑により曜日と時間が決まっているようです。畑の中の道を通るとスプリンクラーの水が風に流されてミストのようにかかりヒンヤリして心地よいのです。 鶏飯(けいはん)
空港に1軒だけあるレストランで早めの昼食です。
笠利町の郷土料理の鶏飯です。茹でた鶏肉を細かく裂いたもの、錦糸玉子、しいたけ細切、のり、ネギ、ミカンの皮?を御飯の上にお好みで乗せ鳥のだし汁をかけてお茶ずけのようにして食べます。鳥のだし汁がキメテです。 サイクリングロードがありました。
橋の名前も「さいくるばし」としゃれています。こういう散策にはやっぱり自転車が一番だよなーと思います。 ハブもいらっしゃる
そのサイクリングロードにハブがいますの看板 オカヤドカリ
サイクリングロードをとぼとぼと歩いていると両側の林の中からカサカサ音がします。良く見るとオカヤドカリでした。
みんな同じ種類の貝殻を背負っていました。アダンというパイナップルに似た実が熟して地面に落ちているところに密集していました。どう見ても地球外生物です。こんなにうじゃうじゃいるのに天然記念物に指定されていて一般の人が捕まえると罰せられるそうです。でも最近はペットとして飼われているらしい。 蝶
林の中のサイクリングロードを歩いていると青いまだら模様の蝶がひらひらと舞っています。蝶もCR上の空間が飛びやすいのか僕たちと同じ方向にひらひらと舞って行きます。
民家の倉
宇宿の集落を散策します。
この地方特有の倉が各家の敷地内にありました。
これは明治10年代に建てられたものだそうです。屋根は萱の葺き替えが出来なくなったためトタン屋根に替えてしまったとのこと。現在は既に使ってはいません。米や穀物をネズミの害から守るのが目的だそうで、柱の部分は登れないようにカンナでツルツルに削られて作られています。 倉
本来の姿はこのように茅葺だったそうです。 倉
ここはもう人が住んでいないのでしょう。朽ちるままになっていますが倉を支える4本の柱はしっかりしているので台風が来ても倒れることはなさそうです。
散策を終え運動公園に戻ってから公園内にあるプールに入って1時間ほど水遊びします。プールに入るため、水着とスイミングキャップは送ってあったのです。
風呂無しの環境のためツアー客のためにオープンしているらしいです。別に温水シャワーもありましたが料金は同じ300円なのでプールの方がお得です。
プールに入るのは20年ぶりくらいでしょうか。プールは屋根付なので日焼けを気にしないですみます。最初の10分くらいで疲れきってしまったため後はビート板を3枚ほど抱えてあお向けにプカプカ漂っていました。 体育館
体育館もツアー客の宿泊所になっています。19日はまだ誰も到着していなかったのでどんな感じか覗いてみました。体育館というと小学校の頃のイメージで屋根が日に焼けて風通しが悪く猛烈な暑さを想像していましたが、ここの体育館は屋根がしっかり作られていて天井から大きな換気扇で排気されているのでムゥっとする熱気は感じられませんでした。でも、ほとんどプライバシーはありません。男女分けはされていました。
島に入ってからは普段の生活と違って時間が非常にゆっくり流れます。テントなので明るくなると目が覚めてしまい、遅い日没時刻もいっそう時の流れを長く感じさせてくれます。テレビもエアコンも明るい照明も無い生活です。今日は何をしようかと迷うなんて贅沢な悩みです。そういえば自転車旅のときもテント生活で同じように感じます。自転車キャンプツーリングも実は精神的に贅沢な遊びなのでしょう。
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