姨捨の棚田
5月3日(月) 5日目
4:40起床。さっそくお湯を沸かしてカップそばとパンの朝食で活動を開始します。
今朝は思いのほか冷え込んでテントには朝露が降りてびっしょり。今日の撤収は難儀です。タオルで露を拭いてもびしょびしょの状態。あぁテント丸めるのが冷たくてつらいです。
テント設営状況
道の駅小布施の臨時駐車場の片隅にこっそりとテントを設営しました。何で「こっそり」という心境なんでしょう。大型のキャンピングカーは正規の駐車場にいっぱいいて堂々とP泊しています。道の駅に駐車して車の中で寝ていいのなら自転車だって駐車して自転車備え付けのテントで寝ていてもいいですよね。使ってる面積はキャンピングカーよりも狭いんだし・・・、なんて屁理屈を考えています。
道の駅小布施を出発後、千曲川沿いに上流に走ります。
途中から千曲川左岸に自転車道がありますのでそれを利用して千曲市姨捨(おばすて)の棚田を見に行きます。
5:50出発。県343~千曲川堤防上の道~落合橋~千曲川CR~川中島
飯綱山
千曲川右岸の堤防上も河川管理道路として舗装されていて自転車で走れます。長野市街の向うに北信五岳の一つ飯綱山が見えます。左の白い角ばった建物は長野五輪のスピードスケート会場Mウェーブでしょうか。
信濃川CRの始まり
千曲川右岸から千曲川と犀川の合流点にかかる落合橋を渡って途中で左折すると千曲川CRのスタート地点に着きます。道幅は広く、景色も良く、路面もきれいです。ここから上田市までずっと続いています。
銀のたまねぎ
たまねぎのように見えるのは長野五輪フィギュアスケート会場であった「ホワイトリンク」でしょうか。今はスケートリンクを改装して体育館になっているようです。長野五輪かぁ、12年も前の遠い昔のことですね。
執念の石
川中島古戦場の案内があったので立ち寄ってみました。
千曲川と犀川に挟まれたこの一帯は川中島と呼ばれ、1561年武田信玄と上杉謙信が戦った古戦場です。
武田信玄が本陣を置いたとされる場所が八幡原史跡公園
となっています。祭られている石に穴が開いていますが、これは長槍で突き通した跡だと伝えられているそうです。個人的にはそんなこと物理的に無理だと思いますが。
信玄・謙信一騎打ち
本陣に攻め込んだ謙信が太刀で切りつけ信玄が軍配で受けている図です。
~7:30平和橋。
ここから千曲川を離れて姥捨の棚田を見に行きます。当然棚田は傾斜地にあるわけで登り坂です。この付近で標高360m、これから向う姨捨駅で550mほどです。
正面に見えている山の斜面一帯が棚田になっています。
長楽寺観音堂
上りの途中にはこの付近の棚田の風景を詠った歌碑が道端に立っています。左の岩山は姨岩です。裏側から登ることが出来ます。
JR篠ノ井線姥捨駅
新しい雰囲気の駅舎でしたが昭和2年完成だそうです。無人駅です。
ホームのベンチの向き
日本三大車窓風景の一つと言われ、ホームに立つと善光寺平が一望に望めます。その風景を堪能してもらうため、普通は線路側に向いているベンチがここではホームの外側を向いています。朝方はもやっている上太陽の逆光で写真撮影には向かないですね。昼過ぎから夕方が良いのではないでしょうか。今回はタイミングを失敗しました。
ベンチ付近からの棚田の眺め
前にさえぎるものが無いので非常に良い眺めです。
姨捨棚田 棚田百選に認定されている棚田です。一本松踏切を渡り細い農道をじわじわ下りながら棚田の風景を楽しみます。
一部水の張られた棚田がありました。上から見ると棚田の作り出すゆるい曲線が浮かび上がって美しい光景です。
農業は芸術だ!
下から見上げた棚田
下から見上げると棚田の段を形成する草で覆われた斜面が重なって単なる斜面にしか見えません。棚田鑑賞は上からが基本ですね。
棚田越しの長野盆地
開放感のある棚田です。青鬼の棚田は北アルプスが立ちはだかって迫力満点でしたが、こちらは遠く善光寺平の広がりを感じられます。
ここの棚田は江戸時代から開かれているそうです。棚田で作られる米は水がきれいなことと、日中と夜間の気温差が大きいのでおいしいお米になるらしいです。
同じ田んぼなのに平野にある羽生の実家の田んぼを眺めても何の感動も感じられないですが、棚田を見て感じるものがあるのはそこに厳しい条件の中で自然と闘う人間の営みを感じ取っているからでしょうか。
9:00姨捨の棚田をあとにして上田市にある稲倉の棚田を目指し千曲川を遡ります。
つづく・・・
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