利根川くだり
5月4日(火) 6日目
4:20起床。上流からの川風が吹いていてテントは乾いたままです。食料はピーナッツしかないのでとりあえず全部ほおばって温かい缶コーヒーを飲んで済ませ、最初に現れるコンビニで補給することにして出発準備です。
ここからならば自宅まで1日の距離。今日中に帰ることも出来ますが、前夜羽生の実家に電話すると稲の籾蒔きするそうなので手伝いに行くことに決定。昼前には終わると言っていたので朝方の上流から吹く川風を出来るだけ利用するために早めの出発、吾妻川から利根川の川沿いを利用して向います。
5:30出発。R353~吾妻橋~R17~大正橋~利根川CR~坂東大橋で埼玉県本庄市~利根川右岸CR~9:00利根大堰 榛名山
渋川に入った吾妻橋上からの榛名山です。北側から見ると標高差が少ないためかあまり高く見えません。 6:20大正橋利根川CR
相変わらず弱い追い風をもらいながら快調に進みます。この付近ではまだ”下り”を感じられます。日が高くなって気温が上昇すると風向きが南東の向風になるので少しでも楽をするために普段出さないペースでスピードを上げて苦労します。
追い風を利用して快走して疲れるのと向かい風の中で疲れるのなら前者の疲れのほうが心地よいですよね。 いつになっても迂回路
この部分は僕が利根川CRを走るようになってからずっと迂回させられています。
五料橋を過ぎると下り坂効果は無くなり、追い風も力を失いました。あとは自力で走るしかありません。 利根川CR全通
坂東大橋から上武大橋間もCRが整備されて渋川から行田の利根大堰まで67kmが全通しました。さらに利根大堰から加須市の埼玉大橋までCRが続きます。CRだけでロングライドが出来るのですが、いかんせん風景に変化が乏しく旅心はくすぐられません。
利根大堰~利根川CR~9:50羽生着。
これで今回の旅は一段落です。家人からはずいぶん早い到着に少しだけびっくりしてくれましたが、僕の行動にすっかり慣れてしまったのか、どこを走ってきたのか聞くことさえありませんでした。
スピードメータを見ると距離100キロを走行時間4時間切っています。前半追い風下り坂参考記録ながら平均時速で26km/h越えるなんて人生初めての快挙です。
籾蒔きは僕の労働力を期待して午後からに変わっていました。こんなに頑張らなくても良かった・・・。
さっそくテント、グランドシート、シュラフ、銀マットを拭いて干して整備します。
今夜はテント、シュラフを使うことはありません。
ちょっと昼寝(昼前寝)して体力を回復。
午後、籾蒔きの労働 昼過ぎから育苗ハウスの中に並べられて苗床に手動籾蒔き機で種まきします。
既に籾を蒔くための床は土を敷いてきれいに並べられていました。この床の上を手動籾蒔き機を転がして種まきします。
籾を蒔き終わるとその上に手動籾蒔き機で土をかぶせ、苗床を並べ替えてトンネルを作りビニールシートで覆って保温し田植えまでに苗を育てます。
ビニールハウスの中は風を通しているものの真夏以上の暑さで汗びっしょり。苗床を並べ替えてているときにクラッときて1枚落っことしてクラッシュさせました。ゴメンナサイm(_ _)m
羽生に到着したときは走り足りなかったのですが、籾蒔きの労働であまっていた体力と汗を全て出し尽くしてしまいました。
自転車に乗ってフラ~と訪れた棚田の風景を眺めて美しいと感じるのは、そこに生活していないから感じられることなのでしょう。斜面ばかりの棚田での労力を考えれば平坦な耕作しやすい水田は美田なのでしょうね。風景が美しければ美しいほど自然は人間にとって手強い相手なのかもしれません。
農業は芸術であると共に自転車以上にハードなスポーツでもあったのです。
走行時間:3h48m、距離:100.1km、AV.26.3km/h
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