小熊黒沢林道と青鬼の棚田
5月1日(土) 3日目
4:40起床。松林の中でよく見えませんが空は晴れているようです。でも標高760mほどの湖畔は冷え込んでいます。さっそくお湯を沸かしてカップそばの朝食で体を始動させます。
心配した夜の雨もポツポツ程度で、今朝もテントは乾いた状態でしたので撤収が楽です。
出発しようとしたら左手の手袋が無いのに気づきました。昨日の安曇野走行中どこかで落としたようです。100円ショップの毛糸手袋なのにこの冬を乗り越えてくれた相棒を失いちょっとがっかりです。仕方ないので左手は軍手をはめることにしました。
今日前半は小熊黒沢林道を走り北アルプスを眺め、白馬から青鬼集落に立ち寄り、棚田越しの北アルプスを眺める絶景コースです。今回のツーリングのメインといってもいいでしょう。天気さえ良ければ絶景を堪能することが出来るはずです。
6:10出発。いきなりキャンプ場の前から小熊黒沢林道が始まり急登が始まります。
小熊黒沢林道の始まり
キャンプ場のすぐ脇から林道が始まります。体を温める前に急坂登りなのでいきなりギアはファイナルローです。
あっという間に標高を稼ぎ、さっきまで寝ていた木崎湖が見下ろせるようになります。すでに汗をかき始め、ウインドブレーカ、手袋、ヘルメットは脱いだ状態です。
尾根の西側に出ると北アルプスの山並みが見え始めます。つい立ち止まっては写真ばかり撮ってしまいます。
鹿島川の谷を挟んでたぶん鹿島槍ヶ岳方面の山並みです。山頂は一面雪で覆われ一段と白く輝いています。ずっと見ていても飽きませんが、止まっていると寒さが滲みてきます。
尾根を越えると木崎湖から大町方面の見渡せるポイントです。ここはパラグライダーの滑空場だそうです。ここから木崎湖に向って飛び出していく感じってどんなものなんでしょう。
この写真の左でライトバンが行ったり来たりして地面を固めていました。何をしているのか聞いてみるとモグラが地面を掘り返してしまっているので、穴をつぶしているのだそうです。
山頂付近の雲がちょっと残念ですがずっとこんな風景を見ながら走れます。
林道はサンアルピナ鹿島槍スキー場方面に下り始めます。林道の最高点はこの手前で1300mほどです。ここからはウインドブレーカを着て手袋着用、ヘルメットも装着してダウンヒルとなります。
北側斜面では残雪が見られます。1mくらいはあるでしょうか。
林道を下りきり、中綱の集落に入ります。
中綱の集落はほとんどが冬場のスキー客相手に民宿を経営しているようです。この茅葺の家も民宿でした。
8:00中綱集落(17.5km)~R148旧道~中綱湖~青木湖~佐野坂トンネルをくぐるとR148との交差点に達します。ここでばったり自転車ツーリング中の若者と出くわし、ちょっと会話をしました。
彼は愛知県を出発し、中仙道を走ってきたそうです。今回がはじめてのキャンプツーリングとのこと。大きなサイドバッッグを装着しているので自炊もしているのかもしれません。お互い糸魚川の日本海を目指していたのですが、彼はR148を、僕は佐野坂交差点から真っ直ぐ下る道を進むのでこの場でお互いの健闘を誓ってお別れしました。
僕が選択した真っ直ぐ下る道
白馬に向って一直線です。でもやがてR148と合流するんですけどね。
県33~R148~白馬~姫川第二ダム~9:20青鬼集落(37.6km)
青鬼集落へ
R148から下って姫川第二ダム上の道で対岸に渡ったあと、標識に従って青鬼集落を目指します。川を渡りきったところから1.5kmの標識です。この道がまた激坂でした。特に集落手前は厳しかったですねぇ。ジグザグ走行をしたので2kmかかりました。集落まではダムからの標高差100mです。
青鬼集落
集落内には14軒ほどの民家があります。みな茅葺屋根なのでしょうが鉄板で覆われています。ちょっと残念ですがかやの葺き替えなどメンテナンスを考えると仕方ないですよね。
青鬼の棚田
集落を抜けると棚田百選に認定されている棚田が現れます。そして振り返るとこの風景が待っています。自転車を降り、石垣に腰を下ろしてしばらくポーっとただ見るだけです。
棚田最上部からの風景
自転車を止め、棚田の上のほうまで歩いてみました。林道走行中にかかっていた山頂の雲も取れました。こんないい天気になってくれてなんて運が良いのでしょう。
棚田の石垣
今回のツーリングで自分が映っている唯一の写真です。
棚田の石垣の高さを感じて欲しくて自分をスケール代わりにしています。
集落内の道祖神
一緒に石仏群が立っています。ここを立ち去るのが実に惜しいですが先に進まねばなりません。またいつか訪ねてみたいものです。
9:50青鬼集落出発。 つづく・・・
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