霧の渋峠越え
9月21日(火) 4日目
4:20起床。まだ空一面に星が瞬いています。見えるのは冬の星座たち。天気予報では日本海側で天気が悪く太平洋側は真夏らしい。長野北部は日本海側気候なのでこれから向かう渋峠方面の天気が気がかり。23日以降の雨予報はずっと変化しないため今日からは帰途に着くコースです。
テントは朝露も着かず撤収もスムーズでした。
今日前半のルート
スタートから峠まで上りっぱなし、峠から草津まで下りっぱなしの単純なルート。しかもオリンピックで整備された立派な国道走りなのであまり風情は無いでしょう。国道標高日本一のポイントを通過することに意味を持たせるか。
プロフィール
スタートの道の駅で560mくらい。国道の最高所まで1610mの標高差です。
5:50道の駅北信州やまのうち出発。R292~6:30ループ橋~7:45蓮池~8:35平床大噴泉~9:45渋峠(27.6km、2152m)~10:20国道最高点(2172m)~11:40草津(48.3km)~12:15六合村のR405交点(55.5km)。
ループ橋通過(900mくらい)
ループ橋から上ってきた方向を見ています。時間が早いおかげで車が少なくて助かります。
一の池通過(1420mくらい)
池が現れると志賀高原です。時々短い区間ですが平坦路が現れホッとします。池周辺の草が色づき始めていました。
蓮池休憩(1490mくらい)
志賀高原の中心地と思われる場所です。バスターミナルの建物の中に自販機発見。ここまでスキー場やホテルのある場所を通過してきましたが屋外に自販機は1つもありませんでした。国立公園内のためでしょうか。値段は120円物が150円の観光地料金です。
平床大噴泉(1650mくらい)
平床あたりは地名の通り上りが一服する区間です。ここを過ぎると峠まで平坦地はありません。
道路わきに白い蒸気が濛々と上がっているので寄ってみました。平成3年にリゾート会社が掘り当てたのだそうで、ほたる温泉の源泉に使われているのだとか。
霧に包まれる
標高1900mを越えると雲の中に入り霧となりました。テールライトに点灯するため停車すると女性サイクリストに挨拶貰いながら抜かれました。なぜか必死で追いましたが峠まで追いつきことが出来ません。
スノーシェッドを4つほど通過すると峠に到着します。
渋峠(2152m)
ここは太平洋と日本海を分ける中央分水嶺の峠です。リアル時間で休憩を入れて4時間もかかりました。峠にいくつか標識が立っていましたが、みんな2172mと書いてあります。でも国土地理院の地図では峠の標高は2152mです。
さっきの女性は峠から横手山山頂(2305m)まで自転車で行きたいらしく道を聞かれました。あなたすご過ぎ!。
山頂に行くリフトも動いていましたが白しか見えないだろうし僕はヒュッテでお茶します。
渋峠ヒュッテで暖を取る
峠は風があり気温も10℃くらいでじっとしていられません。ヒュッテに入って暖かいホットチョコレートを注文。中では暖炉に火が起こされていたのでそばに寄って外と中から暖を取りました。ヒュッテの人によるとこれでも今日はいつもの年より暖かいのだそうです。
日本国道最高地点通過(2172m)
この最高点は峠に立っているものとばかり思っていましたが、群馬県側にあったのです。ヒュッテを出て草津側に走り始めると下ると思い込んでいたペダルがいつまで経っても重いのでまだ上りが続いているのに気づきました。700mほど走ったところにこの碑がありました。一面霧なのでここからの景色は分りません。ここを過ぎるとようやく下りとなります。
ぐねぐねが見えた1
見通しの悪い霧の中を風に煽られながら下ると急に視界が開けました。雲の底に出たのです。すると左手にぐねぐねとうねりながら下る道路が見えました。こういうところで停車して写真を撮っていられるのは自転車の特権です。
このぐねぐねは万座に向う県道466号線でした。
上の写真の県道分岐点から一旦上り返すと草津白根山の湯釜の上り口の駐車場が現れます。平日なのに結構な車と人です。みんな湯釜の方に上っていきます。
ぐねぐねが見えた2
湯釜を過ぎるともう上り返しは無く、おおきくぐねぐねしながら下ります。見晴らしが良く気温も段々ぬるくなってきて快適になってきました。
暖を取る
ひとしきりぐねぐねを下り終わり、ちょっとした駐車場に停車してウインドブレーカを脱ぎます。峠を越えて持ってきたおにぎりを食べながら太陽光で温まります。樹林帯が無いため見通しの良い風景です。霧ケ峰や車山もこんなでしたね。
毒ガスを吸う
殺生川原と呼ばれるあたりです。硫黄の濃い匂いが漂います。草も生えていません。下りだからすぐ通過してしまいますが上りだったらいっぱい吸いそうです。数台の自転車とすれ違いましたが平気なんでしょうか。というか道路工事したおじさんたちはどれくらい吸ってしまったのでしょう。
11:45草津のコンビニでおにぎり昼食を摂り、六合のR405方面に下ります。六合と書いて”くに”と読むのは無理があります。
六合から暮坂峠を越えるコース
草津まで下ってちょうどお昼。後半日使えるので「日本ロマンチック街道」と名づけられている県道55で暮坂峠を越えます。
六合村のR405交点~R405~県55~13:10暮坂峠(64.1km、1088m)~14:00R353交点(78.9km)~R353~中之条~14:50小野上温泉着。
道祖神が見ている
道沿いには若山牧水の歌碑が各所に建てられています。道祖神は男女が手をつないでいる信州タイプ。
暮坂峠(1088m)
今回の旅で最後の1000m越えです。しびれるような急坂も無くのんびりと走れる峠道でした。
峠から国道353の合流点までは15kmにわたる下りとなります。実に快適でした。この区間だけはロマンチック街道でした。
3時のカップそば
15時前には今日の泊地である小野上温泉に到着。下界は夏で暑いです。川原の公園でバーナーでお湯を沸かして3時のそばタイムです。ただでさえ暑いのに日なたで暑いそば食べて大汗かきました。大汗かいたのでさっそく温泉に入りに行きます。2時間で400円ですが中の食堂で300円以上食べれば3時間まで追加料金無しです。
こんな所に張りました
小野上温泉の河川敷駐車場です。ここにテント張るのは今年のGW以来3回目となります。今日は平日なのでここでP泊している車は1台だけでした。
ここまで来れば明日は多摩川のほとりの自宅まで射程圏内です。
走行時間:6h28m、距離:93.2km、AV.14.4km/h
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