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2011年5月12日 (木)

夏焼の鯛焼き

5月2日(月) 4日目その1
4:45起床。何か白っぽい青空が広がっています。ラジオで言っていましたが黄砂のようですが走行に問題ないのでさっそく出発準備。食料が尽きているので今朝の朝食はピーナッツとカフェオレ1杯だけです。未明の強風のおかげでテントはすっかり乾いています。撤収が楽です。
6:15出発。2晩世話になったキャンプ場を後にします。
P50_20110502_062018 気田川
県286で天竜川合流点まで気田川にそってゆるい下りです。川は大きく蛇行しているので県道も川に沿って大きく進路を変えながら走ります。車も通らずのんびり静かな走りです。




P50_20110502_065026 天竜川は右岸にR152、左岸に県285が通っています。自転車の僕は当然気田川沿いの県286から連続する県285を走ります。この県道を走るのは2008年夏の秋葉街道ツーリング以来2度目です。途中にある秋葉ダムでは前回同様トイレに立ち寄ります。




P50_20110502_073902 7:40土砂崩落で通行止めの県285
斜面崩落により通行止めのバリケードがありました。自転車ならいけるかと進んでみたところ完全にふさがれています。





P50_20110502_074256 幸い数百メートル戻ったところに自転車で対岸に渡れる吊橋みねのさわ橋がありR152に迂回します。天竜川にはこの手の車で渡れない吊橋が何本かかかっています。





P50_20110502_084220 まもなく県道1号線
飯田線佐久間駅を過ぎるといよいよ県道1号線に分岐します。


8:50中部天竜駅(41.9km)。ここから先しばらく商店や自販機が無さそうなので食料調達のため駅前の商店を探します。
P50_20110502_084718 きよしの店
駅前の飛竜軒。暖簾が出ているし名前からすると中華料理屋みたいですが食料品も販売していました。店番していたおばあちゃんが「今日は配達がまだ来んで、パンが少なくてごめんね」といっていましたがローカル色のある見たことの無いパンとチョコレートを購入。
店内は氷川きよしのポスター、ブロマイドなどが壁一面に張り巡らされていました。お店のおばちゃんが大ファンのようです。

Map201105022 佐久間から大嵐間
買い込んだパンを中部天竜駅の駅舎内で食べてエネルギー補給完了。いよいよ県道1号線に走り出します。県道1号線は静岡県浜松市天竜区佐久間から愛知豊根村を通って長野県飯田市に至る91kmの主要地方道です。



P50_20110502_090804 佐久間周波数変換所
上り始めた県1の左手を見下ろすと佐久間周波数変換所があります。東日本の50Hzと西日本の60Hzの電気を周波数変換して融通できる施設。東京電力管内で夏の電力不足が決定的となっている今、頼りにされている施設ですが降って湧いた中部電力の浜岡原発停止で中部電力管内でも電力不足の心配が出てその融通も難しくなってしまったような・・。

P50_20110502_091244 静岡県の県道1号
静岡県の県道1号標識をゲットします。静岡県の県道1号は意外と短く佐久間の始点から佐久間ダムまでです。





佐久間ダムまでしばらく上りが続きます。ダム手前では数本のトンネルを通過します。最後のトンネルの途中で展望台に向うトンネルが分岐していたので行ってみました。
P50_20110502_092258 佐久間ダム
電源開発が管理する水力発電用のダムです。この水力発電は東日本用の50Hzと西日本用の60Hzどちらでも発電できる優れもの。
夏の電力不足に向けてダム湖は満水のようでした。

 

P50_20110502_093032 左岸県道通行止め
ツーリングマップルでは佐久間ダム湖の左岸に県道288号線が書かれていますが実際は少し先で通行止め区間となっています。




P50_20110502_093654 9:35愛知県に入る
県1は佐久間ダムの堤上を通って右岸を走ります。ダムを渡り終わると愛知県の標識。ついに愛知県まで来たか~。愛知県の始まりはいきなりトンネルです。その名前が「うなぎだるトンネル」。1.5車線ほどの狭くて曲がっている暗いトンネルです。仕入れていた情報では平日はダンプが良く通るとのことだったのでビビリながら進入開始です。幸い今日は連休の谷間で工事は休みだったのかこの先ダンプに遭遇することはありませんでした。
県道1号はこの区間ダム湖に沿った道なので急な上りはありません。今日は車もほとんど通らず快適な走りができます。
P50_20110502_101030 ここでパンクした
この写真を撮ってスタートしようとしたら前輪がふにゃふにゃになっているのに気づきました。原因はリム打ちパンクでした。少し先の狭い待避所でパッチ修理です。リム打ちするような場所はどこにも無かったと思うのですが。

 

P50_20110502_105430 愛知県の県道1号
愛知県の県道1号の標識をゲットします。正面には天竜川対岸にある夏焼集落の赤い屋根が見えます。この先にある富山(とみやま)の集落を過ぎたところで鷹巣橋を渡って近くまでいけるので寄道します。



P50_20110502_112152 大嵐(おおぞれ)駅
対岸はまだ静岡県天竜市です。飯田線が水窪からトンネルを通ってここから天竜川左岸を走ります。





P50_20110502_112650 11:30夏焼トンネル
大嵐駅から下流方向に続く道を進むとかつての飯田線のトンネルが現れます。佐久間ダム建設により線路が水没したため現在の飯田線は大嵐駅からトンネルで一つ山を越えた水窪を通っています。この道は佐久間ダムのところで通行止めとなっていた県道288号です。
トンネルは下流に向って下り坂になります。入り口には「ダム増水時には水没の恐れあり」の看板があります。トンネル内は数は少ないですが蛍光灯がともっています。この先にある夏焼集落の人が通るため管理されたいるようです。トンネルの途中で右側に何か障害物のようなものがあったので危うくかわしました。
P50_20110502_113236 夏焼トンネルの先(73.9km)
トンネルを抜けた先はすぐに通行止めとなっていました。数台の車が止まっています。釣りに来ているのでしょうか。

トンネルの先でチョコレート休憩しているとトンネルの中から鼻歌のような歌声が・・。一瞬ビビリましたがトンネルから出てきたのは電動カートに乗ったおばあちゃんでした。トンネルの途中にあった障害物のようなものはおばあちゃんのカートだったのですね。挨拶して少し会話をしました。この人はさっき対岸から見えた夏焼の集落の人でした。
夏焼は「なつやき」と読むそうです。大嵐駅から電車に乗って水窪まで週に何度か食料や生活用品を買出しに行くのだそうです。ここは車では不便な場所ですが電車ならトンネルをくぐって1駅なので思った以上に不便ではないようです。明日は子供が連休を利用して帰ってくるので色々買い物をしてきたそうで背中を覆う大きなリュックと手提げ袋を提げています。「来るまではその日を楽しみにしているが、帰っていくときはやっぱり寂しいな」としみじみ言われます。
荷物があまりに重そうなので上まで手伝いを申し出ましたが慣れているから平気だと。代わりに「この先気をつけてな」といいながら手提げからたい焼きをひょいと出して僕に手渡しました。お礼を言うとおばあちゃんは「さようなら」と言ってしっかりした足取りで坂道を登っていきました。
P50_20110502_114214 思いのこもったたい焼きはその場で感謝しながらいただきました。おばあちゃんがこのたい焼きを買ったときはまさか僕にあげることになるなんて思っても無かったでしょう。昨日雨でなかったら、さっきパンクしていなかったら、この出会いは無かったわけですね。
あのおばあちゃんは去年NHKで放送された「日本海から太平洋へ!日本横断自転車の旅」の自転車旅で内田アナウンサーが訪ねた人ではないだろうか。

再びトンネルをくぐって橋を渡り県1に復帰し上流に向います。
P50_20110502_121242 12:15長野県に入る(80.8km)
なんでもないような場所で愛知県区間は終了しここから長野県天龍村です。ここで長野県の県道1号標識をゲットします。対岸は静岡県なのでここは3県の県境となっている場所なのです。


ここから先は秘境駅めぐりです。(続く・・・)

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