雨に降られる
5月1日(日) 3日目
パリパリという雨粒がテントをたたく音で目が覚めました。時計を見ると深夜2:45です。ずいぶん降り始めが早かったです。自転車は雨を予想して門前屋旅館のおかみさんに相談して車庫の片隅に置かせていただいてあるので安心です。じたばたしても仕方ないので再び眠りに入ります。
6:30目覚めますが相変わらずの雨。かさを差してトイレに行き戻って二度寝します。
7:30起床。もうこれ以上眠れないのでかさを差して散歩に出ます。
門前屋旅館
門前屋旅館の横は秋葉神社下社への参道となっています。すぐ近くなので見てくることにします。
秋葉神社下社
秋葉神社下社は鬱蒼とした森に包まれています。今日は雨が降り一層薄暗く幽玄な雰囲気に包まれ、社殿では神主による礼拝が行われていました。
10時半頃テントをたたく雨音がまばらになりました。一時的に頃雨が止んだので近くを散策しに出かけます。
川原から見たキャンプ場
気田川の川原は広く礫が堆積しています。水量は少ないですが瀬になっているためテントで寝ていても水音がずっと聞こえてきます。キャンプサイトは護岸が作られている一段高くなった場所です。
秋葉神社上社への参道入り口
下社から県道で少し下流方向に歩いていくと山の上にある上社への参道が始まります。上社は標高850m以上の山の上なので山道を歩いて1時間半から2時間の行程と書かれています。天気がよければ登っても良いかなと思いましたが、そもそも天気がよければ自転車で走るのでこれはありえないですね。上社へは天竜川沿いの県道から天竜スーパー林道で自転車でもいけるようです。
参道を山の入り口まで辿っているとまた雨が降り始めたのでテントに撤収です。もうすることが無くラジオを聞きながら昼寝です。
17時過ぎ、今日も門前屋旅館で2泊目のキャンプ代200円を支払い、無理言ってうどんを作ってもらい200円で風呂をいただきサッパリしました。
うどんを食べていると秋葉神社のほうからスーツ姿の男女が降りてきます。どうやら勤務時間が終わって帰宅する神主さんや巫女さんのようです。キャンプ場の横の駐車場に止めてあった車は神社への通勤の車だったのですね。
門前屋旅館のメニュー
今夜も門前屋で夕食とお風呂を頂きました。
メニューは焼肉と刺身と椎茸の定食を基本に組まれています。
誰もいなくなった
前夜はテントが並んでいたのに朝からの雨で早々に帰っていってしまいました。自転車の僕は動きがとれず取り残された気分です。自転車旅に出て自転車に乗らない一日を過ごすなんてなんて贅沢な日だったのでしょう。キャンプツーリングで1日動けなかったのは初めての体験でした。
18時過ぎてようやく雨は止みましたが木の下にテントを張っておいたので木の葉からの雨だれが落ち続けます。一日停滞してしまったので今後のコースを変更しなければなりません。薄暗いLEDライトの下で地図を広げて検討します。当初の飯田から大平峠を越えて木曽谷を北上するプランは捨てて伊那谷を北上することにします。羽生での稲の籾蒔き手伝いが待っているのでその先どこまでを最大進出点とするか考えているうちにいつの間にか寝てしまったようです。
24時頃ザワザワという音で目覚めます。増水した川の音か山を吹き渡る風に鳴る葉の音でしょうか。時々風に揺られてテントの上の葉っぱから雨だれがボタボタッと落ちています。テントから顔を出すと川下側からぬるい風が顔に当たります。空は晴れ渡っているようです。これだけ風があればテントも少しは乾くかもと期待したりして再び眠ります。
2:30頃、強烈な突風がテントを襲いました。ブワッという感じでテントが傾き寝ている体の上に傾いてきます。バサバサとフライシートが煽られる音。しばらくすると川原のほうからカンカンとペグを打ち直すハンマーの音が聞こえました。開けた場所では相当強い風だったのでしょう。僕も念のため外に出てテントを確認してみると6本のペグのうち風上側3本が抜けていました。改めてペグを打ち直し再び寝ます。
その後も何度か風の音に起こされました。もう雨だれの音はしません。強風で完全に落ちきったようです。
明るくなったら早々に出発しよう。
今日は走行なし
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