ぶどう峠から大河原峠へ
7月16日(土) 2日目
4:20起床。テント生活に入ると極端に早起き生活になります。目覚ましも無いのに外の明るさに敏感に反応してしまいます。さすがに山の中の谷沿いは気温が下がり半身をシュラフに入れて寝ていました。狭い谷間から見える空は白っぽいものの晴れているようです。昨日しおじの湯で購入しておいたポテトチップとチョコレート、持参した柿ピーで今日の初動エネルギーを充電します。
今日のコース
今回のツーリングのメインイベントである大河原峠を越えます。
4:50キャンプ地出発。しおじの湯ジュース補給(3.5km)~県124~6:50ぶどう峠(16.6km、1510m)~県2~7:50小海(37.7km)~県2~海瀬~R141~中込~9:00蓼科スカイライン~12:00大河原峠(80.1km、2093m)~蓼科~県40~13:30白樺湖(98.6km)~R152~八ヶ岳エコーライン~県189~富士見峠(950mくらい)~R20~15:40道の駅蔦木宿着。
プロフィール
こうしてみると上りがきつく下りがなだらかなコースでした。
ぶどう峠へ
大河原峠に取り付くためには、まず手前にある中央分水嶺の峠を攻め落とさなければなりません。しおじの湯で650mくらい、県124でぶどう峠まで860mほどの標高差をひたすらの上りです。涼しい空気の中、ヘルメットを脱いで上り始めます。もがくほどの勾配はありませんでした。体力温存のためほぼ一定のペースで上りきります。
県道124号線沿いに現れた最後の集落を過ぎると深い森の中の道となり林道の雰囲気です。今日も鋭い朝日が差していますが木々に遮られて快適な上りです。とはいえ腕や額からは汗が流れタオルで拭き拭き走ります。雰囲気的には名栗側の有馬峠への上りに似ています。
ぶどう峠(1510mくらい)
群馬県と長野県境であり、日本海側と太平洋側を分ける中央分水嶺の峠です。峠の名前を彫り込んだ立派な碑とベンチが長野側にありました。見晴らしは長野側のほうが良いようです。となりを通るR299の十国峠よりも狭い峠です。
小海への下り
長野県側に少し下ると風景が開け集落が現れます。こちらのほうが標高の高いところまで人が住んでいて畑や田んぼが見られます。道も広くなり快調に下れます。小海を過ぎて千曲川に沿い中込まで標高差835mのごきげんな下りが続きます。
8:30ようやく朝食(50.2km)
臼田のR141脇にあったローソンで500mlコーヒー牛乳と粒あんぱん、梅おにぎりの朝食を取りぶどう峠越えで失ったエネルギーと水分を補給します。正面にロケット型の展望台のようなものが見える場所です。結局、ここから先峠まで補給ポイントはありませんでした。
9:00蓼科スカイライン
大概、カタカナのつく道路は内燃機関を持たない自転車にとって厳しい道です。蓼科スカイラインという名称も中込の洞源湖から女神湖を結ぶ林道大河原線・唐沢線・夢の平線の愛称にすぎません。
取り付きはいきなり11%標識の坂道でした。あっという間に汗まみれになりノロノロ走行です。この先まだ標高差1400m強あるというのに。
あと18km
自転車にとっては大きなお世話といいたくなる標識です。平地の18kmなら鼻歌で50分もかからないですが、ここではそんな計算は立ちません。時速9kmで上り続けてあと2時間もかかるのです。こんなことを頭の中で計算してしまうので残り距離が分るというのは良いような悪いような。
途中でロード乗りの人4人に追い越されました。皆さん挨拶をしていってくれます。彼らは僕の2倍くらいのスピードでぐいぐい上っていきます。どうすればあんな速く上れるのでしょうか。
11:20止まって休憩
この峠越えで一番厳しかったのは1750m付近の小さな尾根を回りこんで一瞬下った後の坂でした。蓼科仙境都市とかいう別荘地のようなエリアの直前です。坂を上りきったコーナーで10分ほど停止して休憩。すぐ脇を流れ落ちる清水で顔や腕を洗います。切れるような冷たい水で意識を取り戻しました。
別荘地帯を抜けると標高2000mを越えます。勾配が落ち着き両側はカラマツの針葉樹林が続きますが空が広くなってきました。そして森が途切れ登山者のものと思われる車が見えてきたと思ったらこの先が峠でした。
12:00大河原峠(2093m)
ここも太平洋側と日本海側を分ける中央分水嶺の峠です。でも蓼科スカイラインは峠を越えるわけではなく峠の脇を通過して下りとなります。
僕のスピードメータの距離計では臼田のローソンから30kmでした。
大河原ヒュッテ
峠には通年営業のヒュッテと公衆トイレがあります。何か補給できるかと思っていましたがヒュッテは閉じられていました。唯一補給できるのは赤く見えているコカコーラの自販機1台です。しかも観光地料金の150円。でもドリンクホルダーの500mlペットボトル2本の水は尽きているので迷わず補給します。標高2100m近い場所での炭酸飲料は発泡の仕方が違いますね。
トキンの岩から見た峠
峠で缶コーラを飲んだだけで下り始めます。下りは早いです。2000mの空気はサラサラで汗びっしょりだったシャツも乾きました。トキンの岩のてっぺんは祠のある場所で標高2013m。大河原峠と比べて80mしか低くないのに峠はずいぶん高い位置に見えています(ヒュッテの赤い屋根があるところ)。
白樺湖
大河原峠から一旦下り県道40号線でスズラン峠越えを目論んでいましたが曲がる場所を見逃してしまいました。白樺湖からも向えるのですがこちらからのほうが標高差があるのでちょっと思案した結果今回はパスすることに決定。R152で白樺湖から下り始めると一気に気温が上昇していくのがわかります。九十九折れ区間を過ぎ直線的に下る区間に入ると吹き上げてくる風が熱風に感じられます。昨年秋にここを上ったとき急勾配に苦しんだのを思い出します。今日はその借りを返しているのです。
八ヶ岳エコーライン
R152をそのまま下ると茅野に達し、蔦木宿までにR20で富士見峠を越えることになります。ここはR299交点から八ヶ岳エコーラインで富士見を目指します。しかし、しばらくの間はゆるゆると標高を上げていきます。
今日の蔦木宿
毎度利用させていただいている道の駅蔦木宿です。スズラン峠をカットしてしまったため予定より早く着いてしまいまだ暑さの盛りです。ちょっと後悔しました。ここは標高750mくらいありますが、甲府盆地から吹き上げてくる風は熱風です。失敗した~。いつもテントを張る駅裏の川原は今日は大盛況でスペース無し。この時間でテント張って川遊びしている人たちはここでのキャンプが目的のようにも思えます。
テント設営
道の駅駐車場から続く堤防上の草地に設営場所を見いだし何食わぬ顔をしてパサッと張りました。ここでは過去ブヨに足を刺されて痒い思いをしたところなので川べりを避けるのは正解です。18時を過ぎ温泉の料金が500円に割引になったので入浴。
21時を過ぎてもまだ涼しくなりませんが疲れが出て今日もシュラフを敷布団にして寝てしまいました。
走行時間:8h34m、距離:141.1km、AV.16.4km/h
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