土肥港上陸
9月22日(土)2日目
5:10起床。曇っています。とても涼しい朝です。幸いなことにテントに朝露は降りず乾いていて撤収が楽です。
今日のコース
甲府盆地に降った雨が最終的に集まって流れ出す富士川に沿ったR52を走って駿河湾に達し清水からフェリーで土肥に渡りバイク組と車組とキャンプします。予定では清水港16:00出港の便を目指していました。
5:50牧丘出発~県38~市道~県308~市道~R20~県313~県34~R140~7:20道の駅とよとみ休憩~県4~7:50富士橋(46.2km)~R52~身延~県813~R52~10:00道の駅とみざわ休憩(88.7km)~R52~11:15興津~R1~清水港沿い~11:45清水港フェリー乗り場着(125.4km)
富士川沿いへ
甲府盆地の最南端、JR身延線鰍沢口駅近くの富士橋を渡ってR52に入ります。
笛吹川沿いのR140で信号待ちしていると後ろから若手のロード乗りの人に声をかけられました。「どちらまで?」「伊豆の土肥です。」「そりゃぁとい(遠い)ですね」とダジャレをかまして追い抜いていかれました。
洞門
R52は富士川右岸を走ります。山が川から離れているところは良いのですが山が迫る場所ではアップダウンと洞門が現れます。今日は祝日午前中ですがそれなりの交通量と大型車の通行があります。道幅は上野原あたりのR20と同じくらいなので圧迫感があります。
古民家
身延まで来てR52走行に飽きがきたので県813で少し川沿いに迂回することにしました。写真は富士川対岸に見えた大きな茅葺き屋根の民家。たぶん市川家住宅と思われます。
県819はこのあとR52の榧の木隧道出口付近に合流します。その間のアップダウンは予想外でした。
道の駅とみざわを過ぎるとしばらくして富士川から離れ山岳地帯のアップダウン区間に入り込みます。とはいっても100m前後の標高差のアップダウンです。その間に大和峠と富士見峠があるのですが峠の標識もなくいつの間にか通過してしまいました。
静岡県入り
細い川を渡ると静岡県静岡市に入ります。
第2東名あたり富士見峠のアップダウンをこなすと山岳地帯は終わり川沿いに興津までずっと下りです。
清水港フェリーターミナル
R52の走行が予定よりずいぶん早く終わり、当初予定していた16:00分の1便前、13:20出港のフェリーに乗ることができました。出港まで1時間半近くあるので近くのエスパプラザに行って簡単な昼食。
土肥からのフェリーは13時過ぎに入港。土肥から乗ってきた自転車乗りは4人。清水港から乗り込んだ自転車乗りは僕一人でした。土肥まで乗船料2200円、自転車500円で2700円します。ちと高いですが峠を越えることなく土肥にアクセスできるのは明日の走行のための体力温存となるのです。
13:20清水港出港~14:25土肥港入港~14:30さざ波キャンプ場着。
土肥港
土肥港に着いて折り返しの便に乗り込んだ自転車乗りは1人でした。意外とツアーバスの利用があり、毎便2~3台のバスが乗ります。バイク利用は8台くらい。キャンプ場はフェリー乗り場から数百メートルの至近なのでちょい乗りして今日の走行は終了です。
このフェリーによる土肥上陸作戦が功を奏してバイク組よりも先の到着となり、バイク組をびっくりさせることに成功しました。
さざなみキャンプ場
今回のキャンプには自転車1台、バイク2台、車1台で4名が参加。車参加のハギワラ君は3年前の奄美日食ツアーの時持ち帰ったコールマンのでかいテントを持参したので僕はテントを張らずに3年ぶりのコールマンテントに泊まらせてもらいました。テントの中に敷くシートが厚くてマット不要で快適に寝れます。4人で3張りも大きなテント張って場所を贅沢使ってしまいましたが、この日は他にタンデムのバイクカップル2組だけだったので問題なし。いつでもここは予約なしで余裕のキャンプ場なのです。4人揃ったところでキャンプ受付。最近南海トラフの連動巨大地震による津波想定が大きく変更されて発表された直後でもあり、受付の時、これまでは無かった津波避難経路の説明がありました。土肥では最大11m、第一波到達までの最短時間は4分となっています。ちなみにキャンプ場の標高は2mほど。
バイク乗りのバイクと自転車乗りの自転車
同じ二輪車なのに全く別物。バイクと並べてみると自転車の華奢なシルエットがひときわ際立ちます。こんな華奢な車体、タイヤで峠を越えているのかと思うとちょっと怖くなります。
今日もブドウを食べられる
バイク組がわざわざ勝沼を経由して買ってきてくれたブドウ。巨峰とロザリオビアンコ?と甲斐路?。?なのは買ってきた本人が名前を忘れたため。氷水に冷やして夜デザートとしていただきました。
釣果
バイク乗り後輩ヨシダ君が到着後に土肥港で念仏鯛を十数匹釣ってきました(こればっかり釣れた)。うろこを落とし捌いてカラアゲ粉をまぶしてカラアゲを作ってくれました。バイク乗りの釣り師はキャンプで自給自足できそうです。
カラアゲ中
今回はハギワラ君の車参加があったおかげでキャンプ装備がグレードアップしました。炭火コンロでフライパンに油を引き念仏鯛のカラアゲ中です。そのあとは網を敷き、キャンプ場に落ちている栗を焼き、イカを焼き、鹿児島霜降り牛を焼き、アジの干物を焼き、金目鯛を焼き、傍らではガスバーナで3合のコメを炊き、焼き物を焼きながらご飯を食べ、冷やしトマトにかぶりつくという至福のキャンプとなりました。自転車一人旅では決してありえない火力兵器の数々の威力を実感したのであります。
21時前に共同浴場の元湯温泉300円に入りに行きます。土肥温泉にある共同浴場のうち一番遅くまで営業していて21時30分まで入れます。案の定今日も猛烈に熱いお湯がかけ流しで浴槽に溜まっており熱い熱いの連呼とともに水で薄めてしまいました。近所のおじいちゃんが入りに来たら怒られそうです。それでも長湯はできず15分くらいで皆上がってしまいました。
温泉から帰ってから氷水に冷やしておいたブドウをデザートとしてつまみ23時頃就寝。その直後です。パリパリとテントをたたく雨音が聞こえ始めたのは。
走行時間:----、距離:125.8km、AV.---
(興津に着いてこの先の地図を確認したときに不覚にもスピードメーターの上にウエストバッグが乗ってしまい今日の記録が消えてしまいました。走行距離は積算距離から求めたものです。甲府盆地から清水港は意外と近いのです。)
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コメント
お仲間集結、豪勢なキャンプは羨ましい限りですね。^^
特に 「母艦」 の存在は、機械力の権化でしょう。
タマには こういうのも変化があってイイですよね。
フェリーは やっぱり それなりのコストが掛かるんですね。
まあ、それも気分転換と、旅情と、翌日に向けての布石・・・
いやぁ~、最高のツーリング、イイなぁ!
投稿: 齋藤電鉄ryu | 2012年9月27日 (木) 19時24分
斎藤電鉄さん、こんばんは。
今回4人も集まったのは大成功でした。
おっしゃる通り、「母艦」の機動力が果たした役目は大きく、また、この歳で学生時代の友人とキャンプ場で過ごせる時間が持てた満足感も大きなものでした。
普段の一人旅キャンプと比べたらこんな楽しいキャンプを毎回やりたくなりますが、それでは電源付きオートキャンプ場で”キャンプ”と称しているのと同じになってしまいます。一人で野にテントを張る旅を続けなくてはなりません。
投稿: しいたけ | 2012年9月27日 (木) 22時15分