天城越え、まさかの山伏峠越え
5月5日(日)9日目
4:40起床。今日も快晴の朝です。さすがは伊豆半島の海沿いだけあって今回のキャンプの中で初めて寒く感じない朝です。テントも乾いており撤収が楽。
今日のコース
天城越えがメイン。その後中伊豆あたりに書いてあるキャンプ場に早めに着いて風呂に入ってのんびりする考えでした。
プロフィール
山伏峠を越える予定は無かったのですが・・・
6:20土肥さざなみキャンプ場出発~R136~7:50松崎(26.6km)
土肥から松崎までの西海岸
土肥から西海岸をR136松崎まで南下します。この区間には大瀬崎~土肥間のような大きな峠越えは無くトンネルで通過できるようになっています。さすがは国道で金をかけています。比較的走りやすい区間です。
松崎の時計塔
今日は時間があるので松崎の町の中をうろうろしてみました。変わったデザインの時計塔です。大正13年の昭和天皇御成婚を記念して建てられたものを復元したものだそうです。
なまこ壁
松崎の街中にはなまこ壁の塀や土蔵や民家が多く残されています。ここはなまこ壁通りにある近藤平三郎生家。この広い面積の壁が窓以外全てなまこに覆われております。スバラシイ。
なまこ壁
こちらは伊豆文邸。かつては呉服商を営んでいたそうで、裏に回るとなまこに覆われた土蔵がありました。スバラシイ。また、すぐ隣には足湯のある公園もあったりしてすぐ立ち去るには惜しい町です。
~県15~9:30婆娑羅峠(316m 38.5km)~9:55箕作のR414交点(47.2km)~R414~10:40河津県14交点(58.7km)~R414~旧道~12:20天城山隧道(71.2km)天城峠までハイキング
婆娑羅峠(標高270mくらい)
県道15線で松崎から下田に越える峠です。松崎からじわじわと高度を上げてトンネルで通過します。
R414峰山の峠越え
せっかく230mまで標高を上げましたが河津町の県14交点の標高50mまで下ってしまいます。そこから天城トンネルまで670mほどの上りです。
ループ橋
河津の3階建てのループ橋です。通過して振り返って上から見ていると下って行く車がまるでビー玉転がしみたいにくるくると螺旋を描いて落ちていくのが滑稽でした。
天城隧道への道
車が連続して抜くようになりいい加減嫌気がさしてきたころ旧道への入り口に到着しました。旧トンネルまでの旧道の大部分は未舗装で石ころがゴロゴロでした。後輪は新品になったばかりなので安心して乗車できました。もともと舗装されていた道をダートに戻したのでしょうか。
天城山隧道(標高720mくらい)
1904年開通のトンネルで天城峠を越えました。もとは照明なしのトンネルでしたが現在は観光用に小さな電球が灯っていて自転車でもなんとか通過できました。旧道区間については特に交通規制は無く車でこのトンネルを通過することも可能です。
天城峠
伊豆市側のトンネルわきに天城峠0.4km15分の標識があったのでハイキングしてみることにしました。なぜ0.4kmに15分かかるのかも気になったからです。下草や笹もなく歩きやすい山道ですがそれなりの勾配のある道で高度を稼ぎます。峠の標高は830m弱なのでトンネルから110mほどの標高差です。確かに峠まで15分ほどかかりましたが0.4kmの意味が分りませんでした。
13:00天城山隧道出発~R414~県124~13:40旅館さかや(85.8km)、「東府や」散策~県124~R414~14:40修善寺ポマトランド(94.5km)
さか屋の看板
R414を修善寺に向けて調子よく下っていて何かの看板をちらっと見たときに脳が反応しました。戻って確認したのがこの写真です。「岡本太郎ギャラリー さか屋」とあります。これは見に行かなくてはいけないでしょう。今日のキャンプ目的地はもう目の前なので時間はタップリですから。R414を戻って県道124号に入って棚田の風景を眺めながら少し上っていくとありました。
さか屋
吉奈温泉にあるさか屋という旅館です。暖簾をくぐると玄関が閉まっていました。気づいた人が中から出てきましたが太郎ギャラリーは15:30から見学可能とのこと。あと2時間近くあります。しばらく隣の「東府や」の散策などしてみました。なかなか風情のある建物や庭園がありますがとても15時半まで待てません。一旦キャンプ場に荷物を降ろして再度来ることにしました。
修善寺ポマトランドとへその湯
今日はここでキャンプと入浴するつもりで走ってきましたが、なんてこった、すでに廃業していて日帰り温泉施設もキャンプ場も廃墟となっていました。ショック。すでに15時近いのですが周辺に手頃なキャンプ場マークなし。4日前の再現です。R136で船原峠を越えて土肥に戻る案もありましたが明日は最終日で家に戻るのには夕方まで時間のかかる航続力いっぱいいっぱいの距離です。明日に備えて少しでも距離を縮めておこうと先に進んでさつきが丘公園キャンプ場というのを目指しました。さか屋の岡本太郎ギャラリーはあきらめです。
~県349~県12~修善寺~県80~大仁~市道~県19~さつきが丘キャンプ場~県80~17:10山伏峠(117.6km)
県道19号線を上り詰めて「さつきが丘キャンプ場」入口に到着したもののチェーンで閉められています。ちょうど管理人さんポイ人が車で出てきたので聞いてみると、市役所に事前に申請して予約しておかないと泊まれないとのこと。あー、ここもか。自治体運営のキャンプ場はこれだから使えない。昨日の梅ヶ島のような奥地なら人情も厚いので何とかなったけれどここは無理だとあきらめ。せっかくここまで上ってきたのだから山伏峠を越えて東海岸に下りどこか適当なところでゲリラキャンプしかないか。
山伏峠
こんな時間に峠越えはしたくなかったのですが汗びっしょりになってようやく到着。下多賀へは一気の下りです。前回は下多賀側から上ったのですがよく上れたものと感心します。
~17:20下多賀(124.1km)~網代市街地周回して夕食と温泉入浴~20:00頃小山臨海公園(133.1km)
夕食
網代の町をふらふらと走って中華料理屋を発見。もう腹ペコで一番量の多そうなのを注文。観光客相手ではなく地元密着のお店みたいで期待を裏切りませんでした。ついでに温泉入れるところを聞いたら「平鶴」が良いと教えてくれました。「天煌(てんふぁん)から紹介されたって言えばやすくなるかもよ。」とおかみさんは言ってました。
平鶴の温泉 網代のR135沿いの海側にある温泉旅館です。日帰り入浴は20時まで。料金は1000円と僕の旅では破格ですが文句は言いません。いや、実際その露天風呂からの風景は実に良かったです。すぐ下は海で波が打ち寄せ熱海から真鶴半島方面がずっと見渡せます。次第に暗くなり海沿いのR135の車の渋滞のライトの列と遠くの市街の明かりが実に美しく最後の夜にふさわしいお風呂でした。そういえば代金支払うときに「天煌から紹介された」って言うの忘れた。
今夜はキャンプ場ではないので時間いっぱい露天風呂にいて風景を楽しんでから海沿いの公園にゲリラキャンプに移動します。
今日のキャンプ地は網代の市街と下多賀の市街の中間の海岸沿いにある公園です。20時過ぎて到着。すぐにはテントを張らず周辺を散策して時間をつぶしテニスコートの照明の落ちた21時過ぎにパサっと張ってしまいました。公園内の駐車場にはいまだに渋滞しているR135を避けて車中泊している人もいました。それとこれとどう違うのか。でもゴメンナサイ。公営キャンプ場は自転車ツーリングでは使いにくいし私営キャンプ場は儲からなければ廃業するし、良いキャンプ場というのはなかなかありませんね。
走行時間:8h30m、走行距離:133.1km、AV.15.6km/h
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コメント
10日間の長距離ツーリングレポを楽しく拝見しています。
100キロから走って後の山伏峠越えについては同感です。私の場合、その後のラフォーレ修善寺への坂道が苦しかった思い出があります。
投稿: クロタマ | 2013年5月16日 (木) 18時48分
クロタマさん、こんばんは。
このときはキャンプ地も決まらずつらいつらい山伏峠越えでした。でもこの季節は日の入り時刻が遅いというハンデを貰っているので焦ることなく走ることが出来ました。
投稿: しいたけ | 2013年5月16日 (木) 21時18分