上永野キャンプ場再訪
11月2日(土)
5:00起床。外は真っ暗で空は曇っているようです。レーダーを見ると伊豆諸島付近に雨雲のエコーが点在して弱い低気圧が発生しているようです。秋の移動性高気圧の中心が関東から見るとちょっと北を通過して東海上に抜けるタイミングで良くあるパターンで関東地方だけ先に雲が多くなり小雨を降らせたりします。そうなると晴天で期待される日中の南風は吹かず、ずっと北東よりの風が続くことになります。朝食を食べ自転車に荷物を搭載して6時前のNHKの天気予報を確認すると、日中は晴れるという予報。気になる3日から4日の崩れも小さそうなので予定通り出発することにします。
今日のコース(栃木市からキャンプ場まで)
栃木県鹿沼市にある上永野キャンプ場を目指します。翌日の峠越えに備えて疲労を抑えるためにこれといった山場の無い平坦なコースを進みます。
6:20出発。多摩川CR~都12~県36~羽根倉橋~荒川CR~10:00熊谷(78.0km)~県128~10:30利根大堰休憩(88.1km)~利根川CR~昭和橋~邑楽用水沿い~農道~県363~農道~渡良瀬川CR~12:10藤岡(113.2km)~県11~大平下~永野川沿い~県32~14:00R292交点(146.6km)~県32旧道~県32~県199~15:30上永野キャンプ場着。 今回のいでたち
フロントバッグの中にはメスティンとガスカートリッジ。バーナも忘れてはいません。天気は当初の予報よりも悪い方向にずれ始めているので念のため100円カッパも搭載。
北に向かって走り続けても一向に青空が広がる気配はなく雲は南から流れてきて朝よりも厚くなっていく感じ。気温も上昇せずずっと北寄りの向い風。追い風は期待薄です。もう道中の半分は消化してちょっと疲れてきたので行田サイクリングセンターに立ち寄って休憩。
行田サイクリングセンターねこ
すると玄関に茶縞ねこがお座りして僕を迎えてくれました。ちょっといじって遊んでいると顔馴染みのグレー縞猫も登場して両手にねこ状態となり休憩が長引きます。2匹のねこは必ず別の方向を向いていますね。ちゃんと相手してくれるねこと遊びを切り上げるのは後ろ髪を引かれる思いなのですが先に進まねばなりません。
栃木工業高校
太平山の東の裾を迂回する道を走っていると女子高校生に呼び止められました。珍しいこともあるもんだなと思い話を聞くと「栃木工業高校」を探しているとのこと。僕のツーリングマップルで探したものの工業高校は載っていません。「役に立たなかったな」と言って別れ、水補給のために近くにあったはずの永野川緑地公園に行くと、その隣が工業高校でした。親切な僕は水補給を後回しにしてさっきの高校生と別れた場所へ戻り道を教えてあげたのでした。分かれしな「頑張ってください。」とのお言葉をいただきました。が、キャンプツーリングで頑張るとはどのような状態を指すのか。パンク修理か?テント設営か?飯炊きか? 旅人には「気をつけて~」が無難だなぁと思ったのでした。
そば畑
県32がダンプと一緒に大越路トンネルに向かって分岐した後の県199はのどかな道となります。永野川の谷は県道199沿いにそばの畑が続きます。そばの茎が赤く色づいて畑一面が海老茶いろ。刈り取りは専用のコンバインが活躍していましたが、聞くとコンバインでは実が半分くらいはこぼれてしまうそうです。そば刈は手作業に限るようです。また、晴れた日よりも曇りの湿度の高いほうが実がこぼれないとのこと。
新そば
上永野の道路沿いに手打ちそばのお店が相次いで現れます。時刻は14時過ぎですが夕飯までは我慢できなそうな空腹感。一昨年来たときは食べていなかったので「次に現れた店に絶対入るぞ」と決意して入ったお店。シンプルに「もりそば」ですが「大盛り」を注文。最初何もつけずたべてみるとそばの香りが口いっぱいに広がります。あとは空腹に任せて休みなくすすり続けて完食。そば湯もごくごく飲みほして満足。このあたりのそば屋は地産地消。輸送コストも流通コストもかからない、まさに畑からせいろへ直行する理想的な環境なのです。
つり橋復旧
県199から永野川を渡るキャンプ場のつり橋です。2年前、台風の増水で流出した自家製つり橋が復旧していました。スバラシイ。これを渡れば県道からすぐキャンプ場に入れるのですがどれだけの耐荷重なのか不安です。なんといっても個人が架けたつり橋ですから。今日も少し戻ってから山道を迂回してキャンプ場に入りました。手ぶらで渡ってみるとユラユラ、ギシギシ揺れと音はありますが渡りきることができました。後で耐荷重の件を管理人さんに聞くと大人10人同時でも平気だよと言っていました。
上永野キャンプ場
2年前の台風被害の直後の記憶から荒れたキャンプ場の印象が強く今日も貸切かなと思っていましたが、今夜は車キャンプが3組、珍しく自転車キャンプが2組でした。場内はフリーエリアのため先着していた車キャンプは大きなテント、車、大きくタープを展開、豪快な焚火エリアを確保しているためこれで満杯状態。人がいっぱいなので風呂は大きいほうの露天風呂です。ボイラーを炊いて湯船一杯にするのに2時間近くかかるらしい。しかもその後もお湯はずっとかけ流し。管理人さんに聞いたら燃料費が年間50万円以上だって。写真に写っているもみじの紅葉を見上げながらの露天風呂サイコーに気持ち良いです。このキャンプ場は寒い時期に入るこの露天が僕のお気に入り。1泊1500円ですが十分満足なのです。管理人さんの本職は別にあり「ここで儲けようとは思ってないから・・」と言っていました。馴染みのお客さんが多いらしくその人たちとお酒を飲むのを楽しみに経営しているような感じ。
テント設営
良いスペースは取られてしまっていたのでつり橋に近い平坦地に張りました。自転車キャンプはシンプルですな。
炊飯中
キャンプに行って外食ばっかりですが今回は趣向を凝らしてご飯を炊きます。メスティンを購入した後、1回だけ自宅で一合炊飯訓練した時のデータをもとに水加減と火加減を再現。今日は少しコメの量が多いのと屋外で気温低めなので炊飯時間を3分長く取りました。メスティンの上では炊飯中の熱を利用してレトルトカレーを温めています。
差し入れ
炊飯作業中キャンプ場の管理人おじさんが登場。いきなり鳥カラアゲと焼きそば1パックの差し入れをいただきました。今日キャンプしている人皆に差し入れしています。
蒸らし中
湯気の中にかすかに焦げ臭が混ざってきたので火を止め、冷えないように100円ショップで購入したランチバッグにメスティンをひっくり返して入れて蒸らします。結果としてバーナーの炎の当たる部分にちょっとお焦げができましたがまずまず成功。
晩餐
これが今夜の晩御飯フルラインナップです。シウマイとフライドチキンはカレーだけでは淋しかろうとR293交点のコンビニで購入してきたもの。おかずが揚げ物系に偏っているのはちょっと難ですが一人の自転車キャンプとしてはこれまでにない豪勢さです。御飯のメスティンが大きく写っていますが広角レンズのなせる業。焼きそばのパックも同じくらいの大きさだし、一口カツのように見えるフライドチキンもそれなりの大きさなのです。温めたカレーは出番なく懐炉代わりに熱を放出したのでした。結局途中で食べたもりそば大盛りの影響もあり食べきれず、焼きそば半分とカラアゲ数個は明日の朝食に回すことになりました。
もう一人の自転車キャンプ人は僕の地元羽生の隣、加須から来た人でした。出身は四国とかいっていました。高知県の栗焼酎をキャンプ場の管理人さんに送ってあったとのことでちょっと頂きましたがお酒のウマさは分かりません。話を聞くと学生時代からサイクリングを始め海外も経験あるベテランでした(僕よりちょと年上か?)。国内もほとんど走りつくし、ツーリングマップルのページを開くと大概のページを走っているとのこと。僕が160km自走でここまで来たと話すとびっくりはしていましたが電車輪行を強く勧めていました。「行動範囲が広がるよ」の一言は魅力的です。
走行時間:7h17m、距離:162.1km、AV.22.2km/h
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