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2015年8月25日 (火)

雨に濡れながらも小諸へ

8月14日(金) 7日目
P50_20150814_060827海上に降る雨
4:50起床。未明に雨音に気づきましたが起きてみるとまだ弱い雨が降っています。とうとう雨につかまりました。昨日が幸運過ぎたのです。データ放送でレーダーを確認すると北陸から新潟にかけてエコーがあります。直江津付近ではエコーに切れ間もあり弱い雨となってるようです。自宅であれば二度寝に入っておしまいですがしばらく布団の上で持参したICレコーダーで拓郎を聞いたり海岸に朝の散歩に出たりして時間をつぶして様子をみます。明るくなってくると海上に広がる雲から所々に海に雨脚が下がっているのが望まれます。そうこうするうちに雨は止んだので出発準備です。
Map20150814_2今日のコース
雨が降り続けていればここに停滞という案もありましたが止んでしまったので関東に戻るコースを走ります。今日はほぼR18に沿ったコースです。




Map201508141プロフィール
野尻湖近くの信濃町ICあたりで710m弱、小諸YHで1030mほどなので今日は山頂ゴールです。


6:20出発~久比岐CR~R8~県468~6:40直江津~県123~県579~7:30上越妙高駅雨宿り(17.7km)
P50_20150814_061657いざ出発
路面はウェットなのでサドルバッグにはハネ対策でスーパーのレジ袋をかぶせます。ハンドル部のスピードメーターとGPSロガーには金沢のスーパーで購入したトマトパックにかかっていたラップでくるっと巻いてあります。宿のおばちゃんから「雨降りだけど頑張ってね。」と激励を受け谷浜をあとにしました。


P50_20150814_073827上越妙高駅
走り始めてから路面はぬれているもののずっと曇り空だったのですが突然サーっと雨が降ってきたのでちょうどそばを通過中だった上越妙高駅に雨宿りです。新潟県内に2つある北陸新幹線の停車駅のうちの一つです。北陸新幹線開通のあおりを受けてJR東日本の信越線だったものが新潟県の第3セクター「妙高はねうまライン」に変わって連絡しています。出発当日の朝に輪行袋を降ろしたときの気持ちをふと思い出します。いや、完全自走でこの旅を終えるのじゃ。元々の駅の駅裏側だったのでコンビニまだありません。ここでフロントバッグにも雨対策のためスーパーのレジ袋をかぶせます。地図が読めるように透明な袋を手配済みです。しばらく雨宿りしていると雨は止んだのでカッパは着用せず出発です。
~県579~農道~県217~県360~R18~9:50長野県入り(50.1km)~10:10野尻湖(52.7km)
P50_20150814_094917長野県境手前
関川の橋を渡る手前のR18の休憩所です。公衆トイレがあります。少し前から霧雨状態だったものがここにきて粒が大きくなたったためついに100円ビニールカッパの登場となりました。カッパを着たって汗で蒸れて濡れちゃうんですけど風を受けて体温を奪われることから守ってくれます。この先間もなく下りに変わります。その防寒効果は大きいのです。

P50_20150814_100940野尻湖
ここまで来ればほぼ上りは終わりでです。雨は相変わらず降り続け湖畔は霧で煙っています。晴れていれば清々しい高原の湖なのですが。フロントバッグに入れてあるカメラを取り出して写真を撮りました。これ以降雨が続いたため今日の写真は少ないのです。直江津からここまでにすれ違った自転車のりはたった一人。雨の日は輪行移動か停滞が常識なんでしょうね。

~R18~11:20千曲川堤防上の道~千曲川CR~12:30川中島雨宿り(104.4km)~千曲川CR~R403~R18~15:20坂城でパンク~R18~上田~R18~17:20小諸
P50_20150814_112634雨雲に追われる
R18の下りは本降りの雨に襲われました。泥よけが無いため前輪からのハネと後輪のハネがシートポストに当たってしぶきとなりあっという間に足はずぶぬれとなり靴の中もグショグショとなりました。でも道は下り。ブレーキングだけ注意してサドルの上で耐えるだけです。
その雨が千曲川のR117交点数キロ手前で信じられないくらい突然ピタリと止みました。路面も乾いています。雨域から抜け出したのです。千曲川の堤防上をしばらく長野市方面に進んで振り返って久しぶりに撮った写真がこれです。走ってきた山のほうは雨脚が垂れて山並が隠されています。雨装備を解こうかと思いましたが行く手にも雨脚が見えたのでそのまま走りました。後から気付けばこれが今日最後の写真でした。

12:30予想通り山にかかっていた雨雲列が信濃平に襲いかかり始めました。ちょうど千曲川CR脇に八幡原史跡公園が現れたので雨宿り。雷にはなりませんでしたが豪雨となりました。幸運なことに公園内に売店があり肉うどんと野沢菜のおやきで軽い昼食をとることができました。ついでに今夜の宿の検討に入ります。長野県はYHが結構あり午後の残り時間を考慮すると経路上には上田の別所温泉と小諸があります。今日上田で終わるのはちょっと近いかなと思ったのでまず小諸YHに電話し、空きが無かったら上田にする優先順位を決め小諸に問い合わせると夕食付でOKの返事。今回の旅ではYHに嫌われ続けたのでようやく一矢を報いました。

13:30雨が小降りになったので出発するとCR上に出たとたん再び豪雨。足元はとっくに濡れきっているのでそのまま堤防上のCRを突き進みました。夏の雨は生ぬるく寒さはありません。100円カッパは金額以上の働きをして上半身をカバーしてくれています。雷が鳴らなくて助かりました。

14:10千曲川を右岸に渡りR18で八代あたりに差し掛かると雨は止みそこから先は日差しも戻りました。しばらくカッパを着た状態で走り続けましたが黒い雲の存在は無く晴れているのにカッパ姿が浮いて見られるようになったので戸倉温泉で全ての雨装備を解きました。走りながら日差しと風を受けるので服はすぐにドライに。でも靴は水を吸ったままで重くなっています。靴が重いとペダリングに大きく影響することがわかります。ケイデンスを上げることができません。

15:20坂城でR18の旧道に入り込んだ所で前輪がふにゃふにゃになりました。スローパンクしていたようです。この旅最初で最後のパンクとなりました。雨が降った状態でなくて助かりました。原因は細いワイヤー片の突き刺しでした。雨の中を道路端を走らされると良くやられすんですよね。久しぶりのパンクなので休憩を兼ねてパッチ修理。ついでに雨で脱油されてシャリシャリ言い始めたチェーンに注油です。

17:20小諸市街地に到着しました。小諸YHは市街地のR18から300m上った1000m林道沿いです。最後に急坂で標高を稼ぐ重労働が待っていました。

小諸~高峰高原に向かう道~1000m林道~18:00小諸YH着
18:00小諸YH到着。さっそく宿泊手続きをします。靴はまだ濡れているので玄関で靴下も脱いで足を拭いていると「いい色に焼けてますねぇ」と感嘆されました。確かに、靴下を脱ぐと白い靴下を履いていているように見えるのです。今夜は久しぶりにクーラー不要の涼しい部屋で熟睡です。
走行時間:8h30m、距離:164.4km、AV.19.3km/h

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コメント

>上越妙高駅に雨宿りです。新潟県内唯一の北陸新幹線駅です

細かいことですが、糸魚川も新潟県での北陸新幹線停車駅です。

直江津から小諸までなら逆方向の走行が快適のようですね。

投稿: クロタマ | 2015年8月26日 (水) 07時27分

大変失礼しました。新潟県の人に怒られちゃいますね。投稿を修正させていただきました。
適当なことを書いていたらまたご指摘お願いします。
地図をみると北陸新幹線は長野を出たあと親不知までの間は地上区間よりもトンネル区間のほうが長いですね。車窓を楽しむと言うには今一つでしょうか。

投稿: しいたけ | 2015年8月26日 (水) 20時45分

修正確認しました。
新幹線はスピード命ですから勢い直線的な線になるようでトンネルばかりになりますね。
時間を取るか、車窓から眺める沿線の景色を取るかですね。
せちがらいと言えばそれまでですがこれが進歩というには少し違和感があります。
進歩すなわち余裕という未来像を描いていたのですが・・・
昔聞いた談志の落語の前振で東海道を新幹線で移動するのは余裕のない人で(本当は言葉にするには躊躇する言い方でしたが)、もろもろ余裕のある人は駕籠に乗ってゆったりと旅をするようなのが理想だと。
歩くには変化が乏しいですが、かといって車だと運転する立場だときょろきょろするわけにもいかず、自転車で移動するのが生理的にちょうどいい気がしますね。
碓氷峠から横川の旧信越線のいくつもトンネルを抜けながら垣間見る車窓も変化があり帰省の行き来に楽しみがありました。
そういう意味でシイタケさんの超長距離の自転車旅は私にはできない理想の旅のようで羨ましい限りです。

投稿: クロタマ | 2015年8月26日 (水) 21時43分

クロタマさんがおっしゃるように移動しながら風景を楽しむ、街並みを楽しむ、上り坂で喘ぐ、下り坂で口笛を吹く、各地に点在する岡本太郎作品を鑑賞して周る、汗をかいて汗を乾かしながら走るなどはスピード感から言って自転車がベストな乗り物だと思います。そもそも動力付き乗り物では汗はかかず坂道で喘ぎようが無いですね。しかし雨風には抵抗のしようの無い乗り物です。
また時間が許したらどこかに行ってみたいと思います。

投稿: しいたけ | 2015年8月27日 (木) 20時58分

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