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2020年8月17日 (月)

惑星のピント合わせ

惑星のピント合わせはなかなか難しいものです。
拡大率が大きいので大気の揺れの影響で像は常に揺れ動いています。木星の場合は衛星で合わせたりしますが、こちらもゆらゆらして点にまとまってくれないので「まぁ大体こんなもんか~」で済ませてしまいます。ピントのわずかなずれよりも大気による揺らぎのほうが影響は遥かに大きいからです。

そこにバーティノフマスクにより恒星の正確なピント合わせができるようになりピント問題は解決したかと思ったものです。
月と恒星ではピント位置が違うことは中学生の頃から体感していました。でも惑星と恒星なら一緒だろうとずっと思っていました。
例えば木星までの距離は衝の頃でおよそ6億キロだそうなのでほぼ無限遠と考えられるからです。
ところが、CMOSカメラによる拡大撮影では恒星にピントを合わせると木星像はぼけていたのでした。
Jup_20200815
ピント位置の違い比較 2020/08/15 撮影条件、処理条件は共通。撮影時間差は3分
左:バーティノフマスクで恒星のピント 右:その状態からピントを再調整

同じに見えるかもしれませんが違いが分かる人にはわかるはず。
例えば右では大赤斑の中心に赤い点の存在がはっきりしています。大赤斑の北にカーブする縞や、大赤斑の西でサメのエラのように切り刻まれた縞のクッキリさなど。

ピントを再調整した量は「直進ヘリコイド マイクロフォーカサー」に刻まれている目盛りで読み取れます。
今回の場合は反時計回りに3刻み分です。(撮影焦点距離約4000mmで0.15mmずらした)
この値をきちんと詰めておけばバーティノフマスクで恒星のピント合わせた後、マイクロフォーカサーで指定量ずらせば惑星面にピントが合っていることになります。
じゃあ、木星より2倍くらい遠い土星のピントは木星と違うのか というのは置いておきましょう。大気の揺らぎが与える影響のほうがはるかに大きいのですから。

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