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2020年8月 6日 (木)

ISSを撮ってみる 2020/08/05

 今週は国際宇宙ステーション(ISS)が宵の空に見やすいそうで、写真撮影することがはやっているみたいなので真似して望遠鏡で撮影してみました。。

焦点距離1500mmを0.5×レデューサーを使って750mmにしてもASI224MCの狭いセンサー画角は22.4分×16.8分しかありません。これはだいたい満月の半分くらいの広さです。
導入を確実にするためファインダーと望遠鏡の方向をきっちり同期させておきます。
あらかじめ1等星アルタイルでピントを合わせておきます。
手動追尾でブレますので露出時間は1ms。
予報光度はマイナス最大2.9等なので木星を導入してGain値を決めました。
南の空しか見られないベランダ天文台では建物の陰から急に現れるので予報時刻直前には見えてくるであろう方角に望遠鏡を向けてスタンバイOK。そして予報通り現れました。
Iss_20200805_19490
8月5日19時49分頃 D=127mm、F=1500mm、0.5×レデューサー、ASI224MC モノクロ
SharpCap 3.2、1ms、Gain=330、動画からフレームキャプチャ、RegiStax 6でWavelet処理
経緯台にてファインダーを覗きながら手動で追尾。トリミング。

射手座の方向で地球の陰に入るまで必死にファインダーで追尾。撮影終了後パソコンで動画をチェックしてみると意外と多くのフレームにISSらしき光点が写っていました。そのうちの良さげなフレームを取り出して処理したものが上の写真です。南の空で一番近づいた(約560km)ころです。
なんだこれは!。アダムスキーっぽいUFO撮影成功?。肉眼では光の点でしかありませんが望遠鏡ではカタチが見えるのです。そしてここに人が住んでるんですよね。ちょっと信じがたい。
でもISSの特徴である大きな太陽光パネルが見えていません。

Iss_20200805_1949

撮影諸元は同じ。2倍に拡大

別の画像から無理やり強調処理して太陽光パネルをあぶりだしてみました。南東の空に移動している頃(約850km)です。距離は遠のきましたが見える角度が変わったので無理やり処理すると太陽光パネルが現れました。この写真だと左右上下で8枚識別できます。
これならISSだと信じてもらえそうです。

調べてみるとISSの太陽光パネルは発電効率を良くするため常に太陽の方向に向くように自動制御されているそうです。(考えてみれば当たり前のこと)
なので、宵の夜空で観察すると、子午線の西側にいるときはパネルは太陽光の当たっていない裏側を見ることになり写りません。子午線の前後ではパネルの向きが自分に対してほぼ垂直となり、パネルの薄い面を見ることになり写りません。東側の空に移動してしばらくするとようやく太陽光の当たっているパネル面が見え始め上の写真のように写ることになるのでしょう。(明け方はこの逆ですね)

初心者でも結構簡単に写せるようです。次回チャンスがあれば1500mmでもっと大きく写してみましょう。

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