2020/08/03の大赤斑
昨夜は良い時間に木星の大赤斑がこちら側に回ってきたので、拡大率を上げた設定で撮影してみました。
8月3日23時03分 D=127mm、F=1500mm、2.5×バローレンズ、ADC、ASI224MC
SharpCap 3.2、15ms、Gain=250 2000フレームを70%スタック、RegiStax 6でWavelet処理
昨晩と違って上空の寒気の影響か気流が悪くゆらゆらした像でした。山沿いで発生した雷雲で巻き上げられた高層の雲が北から流れてきて木星にかかると一層ゆらゆら。しかもベランダは無駄に南風が吹いていて望遠鏡もゆさゆさで像が安定しません。揺れの影響を減らすべく、露出時間を短く設定しました。
赤い目玉のような大赤斑が反時計回りの回転で東側に続く赤茶色の縞をグイっと北側に巻き込んで西側に吹き飛ばしています。西側では縞が乱れてナミナミしています。
8月3日23時57分 D=127mm、F=1500mm、2.5×バローレンズ、ADC、ASI224MC
SharpCap 3.2、20ms、Gain=250 2000フレームを70%スタック、RegiStax 6でWavelet処理
54分後の木星です。自転が速く大赤斑は東に回り込み始めています。右のちっこいのは衛星イオです。このあと木星の裏側に回り込んでいきます。
8月4日00時26分 D=127mm、F=1500mm、2.5×バローレンズ、ADC、ASI224MC
SharpCap 3.2、20ms、Gain=300 2000フレームを70%スタック、RegiStax 6でWavelet処理
さらに約30分後の木星です。木星は西に傾き始め高度が下がるにつれてゆらゆらは収まりそうにありません。
大赤斑から西に離れたナミナミした縞は次第に収束して幅が狭くなっていくのがわかります。
衛星イオは見かけ上グングン木星に向かって突進していきます。イオは月と大体同じ大きさなのですが、反射能が月の0.07と比べて0.6ととても高く明るく見えています。
8月4日00時27分 D=127mm、F=1500mm、2.5×バローレンズ、ADC、ASI224MC
SharpCap 3.2、20ms、Gain=300 2000フレームを70%スタック、RegiStax 6でWavelet処理
イオ半欠けの図。地平線(木平線?)に没しました。
あーおもしろかった。
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