ISSを撮る 2020/08/24
3:50起床。
晴れています。すでに東の空はうっすら白み始め、その上に冬の星座オリオンが出ていました。
今日のISSの通過は南西の空から北東の空へ、ほぼ天頂を通過していく予報です。さっそく望遠鏡をベランダにセッティングしてオリオン座のリゲルでピントとファインダーの同期を行いISSを待ち構えます。
ベランダ天文台では南の空が守備範囲なので前半部分の観測ですが、今回はISSが太陽光を良く反射する角度での撮影となるはずです。
すっかり明るくなった4:37頃、予報通り南西方向のマンション上空にオレンジ色がかった光点がぽっかりと出現しました。見る間に明るさを増して高度を上げてきます。急いでファインダーにISSを捉えようとしますが、直視タイプではないので導入するまでが大変です。
8月24日04時38分頃 D=127mm、F=1500mm、ASI224MC モノクロ
SharpCap 3.2、1ms、Gain=400、動画からフレームキャプチャ、RegiStax 6でWavelet処理
経緯台にてファインダーを覗きながら手動で追尾。トリミング。
前回の教訓から、×0.5レデューサーを外して1500mmで大きく写します。F値が暗くなった分Gain値を上げておきました。
ちょっと雲に邪魔されながらも撮影に成功です。前回が犬が撮ったISSだとすれば、今回はサルが撮ったISSくらいに技術的に進化したものと思われます。
1枚目は接近中の姿。太陽光パネルがこちらを向いて大きく写っています。
8月24日04時39分頃 D=127mm、F=1500mm、ASI224MC モノクロ
SharpCap 3.2、1ms、Gain=400、動画からフレームキャプチャ、RegiStax 6でWavelet処理
経緯台にてファインダーを覗きながら手動で追尾。トリミング。
途中でファインダーの中で赤い火星がISSの脇を通過していきました。この頃の距離がおよそ520km、その後ベランダの庇は高度75度くらいでISSを隠してしまいますので、最接近時の姿を捉えることはできませんが前回よりも接近するコースだし、焦点距離も倍になっているので大きな像を得ることができました。
近づくにつれて角度が変わり太陽光パネルの見かけの長さが短くなりましたが、本体が大きく、詳しく見えるようになりました。
ISSの資料と見比べると、上に2つ出っ張っているどちらかが日本の実験棟「きぼう」、下の左右小さな四角いパネルはラジエータ、下に伸びているのが居住モジュールと思われます。
今日は居住モジュールの下側に何かぶら下がっているように見えます。
今回はGain値が大きかったのでノイズが目立ちました。次回に向けてはノイズを減らしてもうちょっとクッキリさせたいところです。
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