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2020年9月13日 (日)

海王星を撮ってみる

5:50起床。曇り半分晴れ半分で涼しい朝です。
昨日大雨が心配された熱低は東にそれたおかげで関東南部にとっては南からの湿った空気をシャットアウトしてくれて、さらに北からの涼しい空気を送り込んでくれる働きをしました。
でも自転車も星見もできませんでしたので、今日は昨日の分も取り返すべく自転車で出発。

7:00出発~多摩川CR~是政橋折り返し~多摩川CR~羽田~昭和島、京浜島、城南島、大井ふ頭、勝島、平和島をめぐり~羽田~多摩川CR~是政橋折り返して13:30帰宅。
走行距離:135km
P50_20200913_092212
9:20、京浜島つばさ公園から羽田空港を覗く。長期休暇中の飛行機がエプロンに整列しています。

ふ頭はふ島と読み替えて東京城南七島めぐりでした。1つ足りませんが品川ふ頭(島)です。
2回目の是政橋ではポツポツ雨に遭遇したのでもっと走っていたかったのですが引き返してしまいました。雨は一時的なものだったようでちょっと不完全燃焼気味です。


さて、11日夜の木星の白斑に興奮して順番が前後してしまいました。海王星撮影の話です。

日付が変わった9月11日。空の透明度が良いので海王星撮影のチャンスと考え撮影に挑戦してみました。
海王星は最遠の惑星で視直径2.4秒、7.8等級の明るさしかありません。面積を持つ7.8等級なので単位面積あたりは点光源の恒星の7.8等級よりも暗いことになります。でも今は衝の位置にあり一年で一番近距離が近いわけで、わずかながらも好機といえます。

撮影は他の惑星と同じ条件にするため合成焦点距離5000mmとします。
そうなると大変なのは暗い海王星を高拡大率の狭いCMOSカメラの視野に導入することになります。こういう時は現在運用している経緯台の天体自動導入機能が便利ですが、一発で視野内に導入する精度はとてもありません。最後の詰めはファインダーを覗いて中心に持ってくるしかありません。
白く濁った星空だと5cm×8倍ファインダーで海王星を確認できませんが、この夜は透明度が良かったので視認できました。星図を頼りに海王星をファインダーの十字線の交点へいざないます。赤道儀なら南北、東西の制御で簡単なのですが、経緯台は方位と高度なので斜め移動が発生して交点に持っていくのにちょっとイライラ。

Nep_20200911_0050
9月11日00時50分 D=127mm、F=1500mm、2.5×バローレンズ、ADC、ASI224MC
SharpCap 3.2、35ms、Gain=500 1000フレームを70%スタック、RegiStax 6でWavelet処理

モニターに映し出された海王星は大気の揺らぎでピコピコ踊っています。天王星の時を参考に像の乱れを小さくするため露出時間をできるだけ短くしてGain値を高めに調整して数パターン撮影しました。
そのうち2枚がうまくいきました。おぁ!。丸く写っています。先日の天王星は緑色でしたが、海王星はこのブログの背景と同じ水色でした。美しい!。
ピントは恒星で合わせてあります。Gain値を500から上げるとノイズが多くなってうまくスタックできません。ノイズを減らすため同じ露出時間でGain値を450にすると露出不足でスタックできません。その日の透明度と気流の良し悪しを加味した微妙なさじ加減です。
衝位置での地球から海王星までは太陽ー地球間の29倍の距離にあります。海王星から見た太陽の視直径は約1分。地球から見た木星よりちょっと大きい程度しかありません。とても寒そうです。

これで目的を果たし、明け方のIIS通過まで一寝入りすることとしました。

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