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2020年9月 1日 (火)

天王星を撮ってみる

月が替わったら天気パターンまで変わりました。
台風シーズン開幕で、そのあとに秋雨シーズンが重なってきます。近年の秋雨は長く続くことが多く、晴れが続くようになるのは11月も中ごろでしょうか。10月上旬には火星接近で大きく見えている期間ですが、天気に悩まされることでしょう。

8月30日未明、3:30頃目が覚めました。前の晩木星を見ていた望遠鏡はベランダ天文台に出しっぱなしにしてあったので、天王星を写してみました。
天王星の視直径はたったの3.8秒です。
前日の木星の赤道視直径は44.6秒で写真上に直径290ピクセルで写っています。同じ撮影条件で行けば計算上3.8秒は直径25ピクセルの円盤状に写るはずです。

Ura_20200830_0400
8月27日23時01分 D=127mm、F=1500mm、2.5×バローレンズ、ADC、ASI224MC
SharpCap 3.2、20ms、Gain=420 2500フレームを50%スタック、RegiStax 6でWavelet処理

合成焦点距離4000mmでの天王星の導入は自動導入経緯台でおおよそのところまで寄せられるので、あとは5.7等級の天王星を5cmファインダーを見ながら微動させて画面上に表示させました。
何せ天王星は初めてなので露出時間とGain値が未知数なのです。木星撮影の経験から画面上の明るさで判断しました。視直径が小さいく気流の影響を受けやすいので露出時間はできるだけ短くすることを優先し、Gain値を変えて数パターンを撮影。

その中の一番成績の良かったのが上の写真です。
緑色の小さなボールが写りました。昔の本に天王星の確認の仕方で「倍率を上げて緑色の円盤状に見えれば」というのが条件でした。模様など写るはずもなく、この緑色の円盤が写せただけで成功としましょう。目論見通りの大きさです。

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