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2020年9月25日 (金)

尿路結石の痛みで悶絶したこと

星見ができず、寒ささえ感じる日が続いているので、この夏の一番の思い出など・・・。

2020年7月26日(日)
それは本当ならオリンピックが始まっている夜のことでした。しつこい梅雨の連日の雨や曇りで7月にベランダ天文台がオープンしたのはたった3夜。しかも雲の間からのわずかな時間だけの星見に終わっています。ヘールボップ彗星以来の北半球で見られる肉眼彗星の姿も拝むことならず、この最後の週末も自転車にも乗れず家に閉じ込められていました。

その晩は早めに夕飯も風呂も済ませ、20時頃横になりながらテレビを見ていると、急に右わき腹にギューっと締め付けるような疼痛を感じました。脇腹の筋肉の痙攣かと思い腰をストレッチしてみましたが痛みは増すばかり。痛みの範囲も下腹部に広がるような感じで吐き気さえ感じました。
腸がねじれたかな?何か悪いものを食べたかな? いろいろ頭には浮かびますが吐き気も感じるのでトイレにしばらくこもりました。
30分くらいでしょうか、少し痛みが弱まったので部屋に戻りしばらく横になっていると、再びギューっと右わき腹に痛みが再来。どんな体制をとっても痛みが和らぎません。こういう時救急車呼ぶのかなぁとか思いながら再びトイレに立てこもり1時間くらい。痛みが我慢できるくらいになった23時頃、布団にぱたっと横になりいつの間にかウトウトと眠りに落ちたようです。

7月27日(月)
痛みで目が覚めました。深夜02:30でした。
昨晩以上の痛さで横になっておれず部屋の中を腰を曲げながらウロウロ歩き回って気を紛らわします。朝一で病院に行こうと決意し、ひたすら朝が来るのを待ちます。痛みは下腹部にも移ったりしますが、やはり震源地は右わき腹です。

04:30、外が明るくなり、新聞を読んで時間をつぶそうとしますが全然頭に入りません。
ふと冷静になって、どの病院に行けばよいのか、まずは症状からこの痛みの候補をネットで調べて絞り込むことにしました。「脇腹 痛み」で検索すると多くで「腎臓」がらみの病気が最初にありました。そういえば人間ドックで腎結石を指摘されていたのを思い出し、向かうべきは内科、泌尿器科の病院に決定。近くの病院を検索するとやっぱり市民病院ということに決定。早く9時になれ!

08:40、朝食も食べられず、水だけ飲んで登戸駅のそばにある市民病院を目指して徒歩で出発(自転車でまともに走れる自信がありませんでした)。こんな時期(コロナ感染者数がピークだった頃)に病院だなんてリスキーだなと思いましたが、現在の痛みのほうがリスク高いですからね。

09:10、たぶん普通に歩く2倍くらい時間がかかって病院玄関。混んでいました。病院はコロナの影響で空いていると聞いていましたがここは盛況でした。病院なんて10年ぶりくらいで勝手がわからず、受付の前で前かがみに脇腹を抑えて勝手を探っていると、案内の人が気付いて話しかけてくれました。
症状を訴えると初診受付の用紙と窓口を教えてくれました。住所氏名症状・・痛みで集中できず5分かかって書き上げ受付に提出。すると診察券の住所と違う(4年前に引っ越した)とのことでまた別の用紙に住所氏名症状・・、痛みに耐えるこんな状態の病人に対してこの仕打ちは、おい!さっき書いたので良いでしょ!、あなた達、役所の人か!! と叫びたくなる。

09:20、症状と人間ドックの結果を伝えたのが功を奏したのか一発で泌尿器科のある待合室に移動。

09:40、それほど待たず先生の診察。待合室には先着の人がいっぱいでしたが優先度を上げてくれたのでしょうか。先生は「多分尿路結石でしょう」ということで念のためCTと尿検査となりました。痛みをこらえてふらふらと病院内をCT検査、尿採取を済ませて再び待合室待機。

10:20、待合室で待っていると女性看護師さんが痛みの具合を問診。「1から10段階のどれくらいの痛みか?」という難しい質問がありましたが、10の痛みってどれくらいなんでしょうか?。10の痛みの時は気を失ってるんじゃ?。震度と揺れ方被害の対応がわかる気象庁の震度階級表のように痛み度と痛みの感じ方、悶絶度を対応させた「痛み階級表」を示してくれ!。
なんと回答したか記憶にありませんが、しばらくすると痛み止めが処方されることになりました。おそらく結石が確認されたのでしょう。
痛み止めは坐薬でした。私は坐薬を処方したことがなかったので看護師さんに聞くと「じゃあ私が」ということで看護師さんに挿入してもらうことになりました。痛みで恥じらいどころではなく、自転車のサドルで黒ずんだ尻をプリッと出してベッドに横たわって緊張していると看護師さんは業務的な慣れた手つきでスポッっと坐薬を肛門に差し込んでくれたのでした。あぁ、もうしわけない。
そのままベッドに横になっていると診察に名前が呼ばれました。坐薬の効果はてきめんで、痛みが和らぎ始めて冷静な思考ができるようになっていました。

10:40、先生の2回目の診察。CTスキャンされた我が下腹部の断層画像を見ながら、「ほら、ここに白いのがあるでしょう」と腎臓と膀胱の間にある白く輝く点を指します。それが痛みの原因でした。腎結石が膀胱に向かう尿管を引っ掛かりながら移動するときの痛みだそうです。今回は直径5ミリほどなので薬で自然排出させる処置となりました。そのほか注意事項として水を1日最低2リットル飲むようにとのこと。

11:00、会計を済ませて病院から解放。あの痛みから想像されたより短時間で済みました。あぁ、入院にならなくてよかった。すぐそばの薬局で処方箋を出して薬を購入。この頃には坐薬の効果が十分に行き渡ったのか、痛みはかすかにジーンと感じる程度。歩行速度も通常に戻っていました。

帰宅後、昼食を食べ、いつ坐薬の効果が切れるかドキドキしながら次発装填準備しながらテレビなど見ていましたが、夕方になっても痛みの再来はありませんでした。結局その後も坐薬を使うことは無かったので、結石は病院を出て家に帰り坐薬の効果がある間に尿管から膀胱に落ちたのではないでしょうか。あと数時間我慢していれば病院に行かずに済んだのかも・・・、いや、あの痛みは我慢できません。
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使わなかった痛み止めの坐薬5連装。いざという時に備えて冷蔵庫で保管中

8月24日(月)
この日は念のための再検査で診察予約が入っていました。
CTスキャン後に先生の診察。尿路の結石は消えていました。先生から「今回はもう大丈夫ですが、腎臓にまだ結石がありますから近いうちに降りてきますよ」との予言をいただき病院を出ました。
でも大丈夫です。処方された痛み止めの坐薬は1発も使わずに冷蔵庫に保管されています。あの痛みが来たらためらわず肛門に装填し、再び先生の厄介になります(^^)。

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コメント

お久しぶりです。
私も4年程前に結石にやられました。
私の場合は腹痛と吐き気がすごかったので食中毒だとばかり思っていました。
ずっとトイレに篭りっぱなしで。
トイレの中から#7119に電話してどうするべきか相談したところ、横浜市消防局につながっていたようで「平塚消防署に電話してください」と言われ平塚消防署に電話して状況を話し、
「辛かったら遠慮なく救急車を呼んでください」
と言われましたが、しばらく様子を見てみる旨を伝えて電話を切りました。
が、我慢できなくなって30分後に救急車を呼んで病院まで連れていかれました。
病院では血液検査、尿検査、CTの結果から結石と診断され座薬を入れられ吐き気止めもらって開放され、深夜1時頃、自宅まで15分くらいかけて歩いて帰りました…。
同じように「1日に最低2リットルの水を」と言われましたが最初だけしか飲まなかったな…

投稿: ペンギン | 2020年9月29日 (火) 20時51分

ペンギンさんも結石でしたか。お疲れ様でした。
腎結石は食生活が最大の原因らしいですね。でも一人で暮らしていると、どうしても好物に食指が伸びてしまうのでいかんともしがたい所です。
水2リットルを飲むというのは修行ですね。夏場でしたが職場に行くと涼しいので水を飲む気にもなれませんでした。自転車で走っているときは夏場4リットルくらいは飲んでしまいますが、すべて汗となって出てしまうので尿のが濃くなってこれも良くないのかもしれません。
つまり結石体質が続くということですね。

投稿: しいたけ | 2020年9月30日 (水) 20時58分

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