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2020年10月25日 (日)

天王星の衛星を見る

昨晩は快晴が続き月見が終わった後は電視観望を継続しました。
どれくらい暗い星まで写っているのか調べてみると15等星あたりまで写っているようです。
そこで見頃の天王星の衛星が写るか試してみました。天王星には27個の衛星が発見されていて、そのうちの5つが明るい衛星です。

惑星撮影に使っている望遠鏡の拡大率だと気流の乱れで暗い衛星は写りそうもないので単焦点の6cm屈折を使用しました。
下が5分間露出した画像です。天王星周辺だけをトリミングして周辺に写っている星の明るさを記入しました。
Ura_202010251
10月25日00時54分 D=60mm、F=355mm、ASI224MC
SharpCap 3.2、1.5s、Gain=400 LiveStackで5分、RegiStax 6でWavelet処理 トリミング

昨日の天王星近傍には15等星より明るい星はいなかったので天王星の直近に写っている星は衛星とみて間違いありません。
下は確認のためシュミレーションソフトで撮影時刻の衛星の位置を表示させたものです。
比較すると5つの衛星のうちオベロン(13.7等)、ティタニア(13.5等)、ウンブリエル(14.5等)は確実に写っていました。
ミランダ(15.8等)はこの晩の限界に近い暗さと一番天王星に近い場所なので天王星の光芒の中に埋もれていると思われます。
アリエル(13.7等)は明るさ的には問題ありませんが天王星に近いためそのままでは分離できませんでした。

Map20201025
同時刻の衛星の配置

そこで天王星近傍を4倍に拡大しコントラストを上げて見ました。
Ura_202010252
天王星の大きな光芒の縁のアリエルの位置と思われる場所に出っ張りが見られます。ひょっとしてこれがアリエルでしょうか。
アリエルを分離するには焦点距離を伸ばして試してみるしかなさそうです。
とりあえず5つのうち3つ見えたので成功としましょう。

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