火星と天王星の衛星を見る 2020/10/25
星見の記事は前日から日をまたいだ内容を翌日に書いたりするので「昨晩」とか「昨日」などの言葉が大変あいまいな表現になる場合があります。自分で後日読み返してみて混乱するくらいです。ちょっと気を配って書いてみます。
25日夕方の木星観測時間が終わり夕食をや諸々のイベント作業を終えたころには火星が高くなってきたので火星の撮影に入ります。
10月25日21時28分 D=127mm、F=1500mm、2.5×パワーメイト+2.5×バロー、ADC、ASI224MC
SharpCap 3.2、5ms、Gain=260 8000フレームを70%スタック、RegiStax 6でWavelet処理
CMOSカメラからのデータ取り込みがサクサクなので欲張って8000フレームの撮影です。転送速度はずっと127fpsで63秒ほどで撮影終了。
最接近頃と比べてちょっと小さくなり始めました。南極冠の残りがほんの僅かです。ピント合わせの判断で南極冠の白がチラチラ見えてくるかどうかで使えるくらいです。
土曜日の晩より気流の状態が良くなってきたので天王星の衛星撮影の続きを行いました。
撮影は前回と同じ条件で行いました。まだ西の空に月がありましたが透明度が良かったので写りに影響はありません。
画像処理で強調処理して天王星近辺を4倍に拡大して確認。
左側は天文シュミレーションによる撮影時の衛星配置、右が撮影した結果です。
前回の撮影では外側からオベロン、ティタニア、ウンブリエルは確実に写っておりアリエルが天王星の光芒の縁に写っているかどうか微妙でした。
この夜の写真では前回よりも気流が良く解像度が上がったので天王星の光芒の上にデベソのように出っ張って写っているものがあります。位置関係からして確実にアリエルです。
ミランダは天王星の光芒の中。ミランダを写すには×2.5のバローレンズで焦点距離を伸ばし広い画角のCMOSカメラが必要と思われますので挑戦はここまで。
ベランダ天文台では6cm屈折望遠鏡で天王星の衛星が4つ写ることが確認されました。木星も写せる衛星は4つですから天王星の衛星ってすごくないですか。
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