« 木星と火星 2020/11/13 | トップページ | 今朝見た細い月 2020/11/14 »

2020年11月14日 (土)

水星と金星を見る 2020/11/14

昨夜は雲一つ無い空が続きました。
月のない夜で星雲、星団、静止衛星ひまわりなど何度か寝落ちしながら明け方までストレスなく星見を堪能しました。
外がしらじらしてきたので望遠鏡を仕舞おうとベランダに顔をだすと、東南東の空低くにスジのように細い月と水星が並んでいるのが見えました。
ベランダ天文台から水星を望遠鏡で見るチャンスはめったに(今の望遠鏡を買ってから初めて)ないので、水星を視野に導入して高度が上がるのを待ちました。
日出時の高度が約15度でしたが低空の割には気流が良くて時々半月形に欠けた姿が見えるので撮影してみました。

Mer_20201114_0628
11月14日06時28分 D=127mm、F=1500mm、2.5×パワーメイト、ADC、ASI224MC
SharpCap 3.2、1ms、Gain=240、10000フレームを20%スタック、RegiStax 6でWavelet処理

水星はマイナス0.6等級と明るく、日出後もファインダーの中で見えていました。
低空で気流の影響が大きいのでシャッタースピードは1msに固定し、刻々と空の明るさが変わっていくのでGain値を調整しながら何枚か撮影したうちの一番いいやつです。2.5×パワーメイト使用なので合成焦点距離は3750mm、F:29.5になります。
この時地球からの距離は1億6078万キロで視直径6.2秒。木星の衛星ガニメデよりも小さいですが近いので形の変化が見えます。もちろん表面の模様は写らないのですが半月よりちょっと太った姿がきれいに捉えられたのでラッキーでした。

大きさ比較のため同じ拡大率で金星を撮影
Ven_20201114_0638
11月14日06時38分 D=127mm、F=1500mm、2.5×パワーメイト、ADC、ASI224MC
SharpCap 3.2、0.5ms、Gain=90 10000フレームを20%スタック、RegiStax 6でWavelet処理

地球からの距離は2億105万キロで視直径12.5秒。見かけの大きさは水星の2倍ですが面積が大きいのでもっと大きく感じます。
これでようやく形を持った天体、水金火木土天海の7惑星と月を撮影することができました。

| |

« 木星と火星 2020/11/13 | トップページ | 今朝見た細い月 2020/11/14 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 木星と火星 2020/11/13 | トップページ | 今朝見た細い月 2020/11/14 »