木星と土星ついでに火星 2020/12/22
土星の西側にいた木星は昨夜のうちに土星の南を通過して東側に移動しました。
今日夕方の離角は7分15秒。焦点距離1500mmの5インチ望遠鏡の直焦点でASI224MCカメラのセンサー範囲内です。
12月22日17時05分 D=127mm、F=1500mm、ASI224MC
SharpCap 3.2、15ms、Gain=235、1000フレームを60%スタック、RegiStax 6でWavelet処理、トリミング
2日目ともなると経験値が上がって撮影と画像処理のウデが上がったのか昨日と比べてよい写り方です(クリックで拡大)。
木星の縞もしっかり、衛星も左にイオ、右にガニメデ、土星の明るさもそこそこで、かすかな模様とカッシーニの空隙がシミのように見えるじゃないですか。ウデが上がったのではなく昨日よりも気流の状態が良くなっていたのですね。
あすは両者はもっと離れてしまうのでこの構図で撮影するチャンスは二度とありません。2日間とも雲に邪魔されずラッキーでした。
試しに惑星本体を拡大撮影してみました。
12月22日16時51分 D=127mm、F=1500mm、2.5×バロー、ADC、ASI224MC
SharpCap 3.2、4ms、Gain=260、6000フレームを60%スタック、RegiStax 6でWavelet処理
さすがに冬の空の低空なのでこの程度で仕方ありません。右端に大赤斑がいました。
今シーズンの撮り納めです。
12月22日16時55分 D=127mm、F=1500mm、2.5×バローADC、ASI224MC
SharpCap 3.2、5ms、Gain=340、8000フレームを60%スタック、RegiStax 6でWavelet処理
カッシーニの空隙は分離できず濃淡でその存在がわかる程度です。
12月22日17時57分 D=127mm、F=1500mm、2.5×バロー+28mm延長、ADC、ASI224MC
SharpCap 3.2、2ms、Gain=334、12000フレームを50%スタック、RegiStax 6でWavelet処理
木星土星に比べて拡大率は高くしているのですがそれでもこんな大きさです。でも高度が高いので気流の影響が少なくそこそこ模様がシミのように見えます。
かすかに南極冠の存在もわかります。いつになったら消えるのでしょうか。
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