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2020年12月26日 (土)

これまでの木星と土星接近

木星が土星に接近するのは約20年ごとということは、私の人生において木星と土星の接近は今回が3回目ということになります。
でも過去2回の記憶が全くないのはどうしてなのでしょうか。当時の天文年鑑を引っ張り出して現象の様子を調べてみました。

1回前の接近は2000年5月末ころで最接近時の離角は1度11分と離れています。しかも日出時東の空での高度は10度も無く見にくかったものと思われます。しかもこの頃は仕事が超忙しく部屋に望遠鏡も無くほぼ無関心だったようです。

2回前の接近は1981年1月から2月にかけての離角1度09分、7月にの離角1度12分でこちらも離れていました。太陽からは離れた空で見やすかったようです。すでに10cm反射望遠鏡を持っていましたが1月2月は受験の時期で木星土星どころではなかったんじゃないでしょうか。7月は梅雨の悪天だし受験に失敗して打ちひしがれ、再起をかけて星どころじゃなかった模様。

星を楽しめるのは精神的、時間的余裕が必要なようです。現在は晴れていれば毎晩望遠鏡をベランダに出していますからよっぽどヒマになったんですね。

では次回の接近の様子はどうなのでしょうか。
次回は2040年10月末前後となります。その時の最接近離角は1度06分と離れています。明け方の空低くに見えるようです。
ちなみにその次は2060年4月中旬の夕空で最接近離角は1度06分程度です。
あまり先のことまで調べても自分はもう存在していないのでこの辺にしておきましょう。
いずれにしても今回の接近は「超近かった」現象だったのです。今日の離角は31分でお月様の直径分くらいですが、まだ前2回、後2回の接近距離よりもずっと近い距離にいるので100倍でも同一視野に入ります。眼視して目に焼き付けておきました。

ついでに火星
Mar_20201226_1807
12月26日18時07分 D=127mm、F=1500mm、2.5×バロー+28mm延長、ADC、ASI224MC
SharpCap 3.2、2.5ms、Gain=300、12000フレームを50%スタック、RegiStax 6でWavelet処理

ボケ気味ですがかろうじて模様が写りました。南極冠の存在はこの写真からは不明です。師匠たちの昨夜の写真を見るとまだ小さい極冠が写っています。冬の気流と口径5インチの分解能ではもう観測限界が来たということでしょう。

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