ふたご座κ星の食をみる
17時にテレワークの回線を切断して食事に外出。近所の梨畑ではもう梨の花が咲いていました。数年前、4月の2週目くらいに山梨の桃の花を見に行って帰ってきたころに咲いていたものですが、今年は異常に早いです。
さて、今夜はふたご座κ星という3.6等星の明るい星の食が見られました。
月の高度が77度もあり、庇ギリギリでしたが幸運にも観察することができました。
3月23日18時52分 D=60mm、F=355mm、ASI224MC
SharpCap 3 .2、50ms、Gain=350、RegiStax 6でWavelet処理、トリミング、縮小
月に隠される約4分前の状態です。
右端が月の欠け際、月の欠けた部分が地球照でうっすらと見えています。
ベランダ天文台の位置での予報は先にHD62230星が18:56:21に消えて、ふたご座κ星は18:56:52に消えます。
画像内の時刻は自分のPCのシステム時刻(UTC)ですが正確ではありません。
κ星が月に隠れる様子を動画で撮ってみました。
3月23日18時56分 D=60mm、F=355mm、ASI224MC
SharpCap 3 .2、50ms、Gain=310、RegiStax 6でWavelet処理、トリミング
クリックすると動画が見られます。
システム時刻で09:56:53.32~09:56:53.77までの0.45秒間10フレーム分を切り出しました。
恒星は点光源なので一瞬で消えるのですが、κ星は3.57等星と3.67等星からなる二重星でほぼ東西に0.2秒角離れています。月が0.2秒動くにはそれなりの時間が必要なので順に隠されていきます。
53.62のフレームまで変化ありません。
53.67のフレームで一段階暗くなります。
53.72のフレームはほんの僅か光が残っています。
53.77のフレームで完全に消えています。
各フレームの画像はその時刻の瞬間ではなく、その時刻前50ms露出した結果ですから、各フレーム内のどこかで星が隠されたということになります。
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