Neptune-C IIで撮ったISS 2021/04/25
今朝撮影したISSです。
今日の飛行コースは南西から北東に向かい天頂のわずか北を通過し最接近距離430kmと予報されていました。
庇に隠れる直前でも480kmあたりの姿が捉えられるはずです。木星を撮影中でしたが望遠鏡を手動追尾に変更して待ち構えました。
木星がそれなりに見えていたので気流状態も良く、新しく導入したNeptune-C IIカメラの力が試せる最初のチャンスです。
ROIは最大画角の2712×1538ピクセル。この時の画像転送速度は93fsp
焦点距離1500mmだと1ピクセルの画角は0.4秒角。
写る範囲は横18.0分×縦10.2分の領域。
なのでASI224MCの11.2分×8.4分よりだいぶ広い上に秒間の撮影枚数も多いのでISSの姿を多く捉えやすくなります。
このカメラでの撮影は初めてなのでシャッタースピードとGainはASI224MCのときと同じにしておきました。
撮影結果
4月25日04時16分頃 D=127mm、F=1500mm、Neptune-C II
SharpCap 4.0、0.8ms、Gain=220、7フレームをスタック、RegiStax 6でWavelet処理
予想以上にすばらしい写りでした。
ちなみに右の土星は今朝同焦点距離で撮影しておいたもので輪の長径が37.5秒角。ISS接近時の見かけの大きさが分かると思います。
1ピクセルが2.9㎛と高精細になった効果でしょうか。太陽電池パネルが2対ずつになっているのがはっきり分離しています。
上側に星出さんが乗ってドッキングしたクルードラゴンが見えます。
下側につながっているプログレス宇宙船の太陽電池パネルが細く見えています。
いつもは強く反射して露出オーバーとなるラジエータが太陽との角度の関係でおとなしかったのも良い結果となりました。
ISS撮影の師匠たちの写真と比べれば全然ですが口径127mmの望遠鏡でこれだけ写れば満足です。
気を良くして上記画像を1.5倍Drizzleしてみました。
最初の写真では見えてこなかったものが見えて来たでしょうか?
左内側の太陽パネルの右に三角に飛び出しているのはロボットアームかな?
野口さんが帰還するクルードラゴンは星出さんのクルードラゴンの左にちょこっと明るく一部が見えているようです。
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