月を撮り比べ
今日でベランダ天文台を開設してちょうど一年が経過しました。
去年の4月初めころにはゴールデンウイークに自転車旅できないことが決定的になり、羽生の望遠鏡も見に行けなくなったので旅の費用をベランダ用望遠鏡に振り向けたのでした。
狭いベランダで振り回せる望遠鏡ということでコンパクトな口径127mmのマクストフカセグレンを導入。こいつが意外とよく見え、しかも天体用CMOSカメラで木星を撮影すると銀塩写真時代と雲泥の差の写り方をしすっかりはまってしまいました。
その後、天体用カメラで電子観望という手段を使えば2等星くらいしか見えない明るい夜空でも暗い星雲星団がほぼリアルに見ることができることを知り短焦点の口径60mm屈折望遠鏡も導入。
建物の庇のため南の空高度75度よりも北側の空は見えませんが十分楽しめています。
さて、今日は月の南中時刻が遅くなって庇ギリギリに見えるようになりました。
庇に隠れてしまうまでのわずかな時間を利用してNeptune-C IIとASI224MCを同条件で月の撮影をしてみました。
左4月19日19時19分 Neptune-C II、 右4月19日19時25分 ASI224MC
[共通設定]
D=60mm、F=355mm、SharpCap 4.0、8ms、Gain=0、1000フレームを30%スタック、
RegiStax 6でWavelet処理、30%縮小
同じ焦点距離でも1画素サイズが2.9㎛と3.75㎛の差でNeptune-C IIのほうが大きく写ります。
焦点距離355mmではNeptune-C IIの画角は73分×43分。余裕で月全景が入ります。
ASI224MCは47分×35分。月が最接近のときは視直径が33.5分くらいありますからきついですね。
ASI224MCはWavelet処理でRGB色補正をしています。Neptune-C IIはカラーバランスが良く何もしていません。
下は縮小なしの同じエリアの比較です。
Neptune-C II ASI224MC
焦点距離355mm直焦点での1画素の分解能はNeptune-C II:1.685"、ASI224MC:2.179”です。
口径60mmの分解能は1.93”なのでASI224MCは望遠鏡の分解能を生かし切れていないようです。
ASI224MCは引退して予備役編入かな。
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