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2021年5月13日 (木)

梅雨の走りか

木星観測は11日から3連休でした。
この先の予報を見ても連休が長引きそうな気配が濃厚となっています。
九州南部はもう梅雨入りしていますし、梅雨前線が北上傾向なので関東以西も梅雨の走りでしばらく悪天ですね。

ヒマなのでゴールデンウィーク前後の木星の見え方と東経135度線における500hPa高度の変化との関係を振り返ってみました。
4月23日から今日5月13日の期間で木星の見え方の判定で「そこそこ見えた」の条件は、かなり甘いですが「赤道の南の縞が2本に分かれて見えた」としました。そうしないと全部ボケボケの日になっちゃうので。
Photo_20210513140301


使うのは気象庁が発表している「週間予報支援図(FXXN519)5月12日21時イニシャル」です。
Image4
 グレーは曇や雨で見えなかった日
 木星に×マークは見えてもボケボケの日
 ×マーク無しはそこそこ見えた日

去年の秋にも調べていましたが、やはり高度が高くなっていくとき、N30からN40間の高度線の本数が少ないときは気流が良くなる傾向です。
ゴールデンウィーク前半は高度が下がり高度線が込み合っていて寒気が流れ込み冬のような気流でした。
問題はこの先です。高度と本数に注目すると極端に悪い日はなさそうで15~16日、19~20日あたりは気流がよさそうです。

しかし、晴れて木星が見えるかとなると話は別。
お天気の師匠によると図中で下の方にある網掛け領域は高度5880m以上のエリアでおおよそ太平洋高気圧圏内。梅雨前線の位置の目安として高度5820mに沿っているそうです。
予測では太平洋高気圧はこれから北緯30度付近まで次第に勢力を強めていきます。それに伴って5820mラインが本州付近まで北上しています。つまり梅雨前線が本州付近に張り付きとなることを予想しています。
前線は活動が強弱変化し晴れる日もあるようですが雲の多い状態が続くことが予想されます。

19日までは連日未明または宵の時刻にISSの通過も見られ撮影強化週間にもなっています。この先、前線活動が弱まった時の貴重な晴れ間を逃さないよう精進しないといけません。

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