« 木星 2021/05/20 | トップページ | 多摩川・浅川合流点でパンクする »

2021年5月22日 (土)

木星の1時間の自転 2021/05/15

天気の回復は予報よりも遅れて朝の7時過ぎまで雨が降っていました。その後もなかなか日差しが出ず路面はウェット状態。自転車の出走もできないので木星の過去のデータを処理してみました。

今シーズンで良く見えた5月15日の明け方、03時30分から04時28分までの間に撮影した26枚の木星画像をすべて処理してコマ送り画像を作成しました。クリックすると表示されます。ブログの空き容量が僅かなのでオリジナルを40%に縮小して節約しているのでちっこいです。

各画像はシャッタースピード、Gain値、薄雲のかかり具合、薄明の空の明るさの差などがあるため写り方が不統一です。また、経緯台で追尾しているため時間とともに視野が回転し木星が傾きます。それを個々の画像処理時に目検討で北極が真上になるよう回転して合わせる努力はしています。が、B型性格なのでちょっとテキトーでふらついています。
Jup_20210515
5月15日03時30分~04時28分の間26枚合成
D=127mm、F=1500mm、2.5×バロー、ADC、Neptune-C II
SharpCap 4.0、RegiStax 6、PIPPで処理

この日は衛星イオが木星の左にあり、その影とガニメデ本体が木星面に見え、時間とともに大赤斑が姿を現すにぎやかな日でした。
イオの影の移動速度はガニメデの公転速度より速いため両者の木星面上での間隔は次第に近づいていきます。
ガニメデの色は最初濃いグレーですが木星の縁に近づくにつれ淡くなり最後は白く見えます。
イオは木星面に重なったときは白く見えますがやがて溶け込んでしまいます。

木星は10時間弱で自転しているので、たった1時間で36度以上自転します。
シャッタースピード15msで4000枚撮影した場合の撮影時間は60秒ですがその間に木星は0.6度も自転することになります。
1回の撮影時間をあまり長くすると木星の自転により横方向にボケることになります。さらに僕の架台は経緯台なので視野回転により縦方向もボケるのです。

撮影時間1分以内なら望遠鏡とカメラの解像度の範囲内なので無視できます。それよりも気流の乱れによる木星像の複雑な揺れの量のほうがはるかに大きくボケる原因なとなっています。

| |

« 木星 2021/05/20 | トップページ | 多摩川・浅川合流点でパンクする »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 木星 2021/05/20 | トップページ | 多摩川・浅川合流点でパンクする »