HSTを撮ってみる 2021/06/09
宵の南の空低くをハッブル宇宙望遠鏡(HST)が通過しました。
ここしばらくISSの撮影もできていないので試しに撮影してみました。
HSTの長さは13.1m、口径が2.4mなので直径4mとして横から見たとすれば3:1くらいの比の棒状に写るはず。中国の宇宙ステーション天和が長さ16.6m、直径4.2mなのでちょっと小さいくらい。
予報光度は2等星なのでまだ薄明でちょっと明るい空でいち早く発見して導入できるかがポイントでした。
19:45ベランダから予報位置の南西高度20度付近をファインダーで捜索すると意外と簡単にHSTを発見。距離は最接近時でも1000kmなので動きはゆっくり。手動追尾はISSに比べたらずいぶん楽でした。
画像処理した結果が下の写真。
6月9日19時47分ころ D=127mm、F=1500mm、Neptune-C II
SharpCap 4.0、0.8ms、Gain=320、RegiStax 6でWavelet処理、2倍拡大
1500mm直焦点ではさすがに小さかったので2倍に拡大してあります。
時間をおいた写りのよさそうなフレームを3枚処理すると3枚とも縦方向に立った姿が現れました。飛行方向は左です。3枚とも同じ向き、縦横比も3:1に近いしHSTの姿が見えたということでしょうか。両脇がモヤモヤッとしているのは太陽電池パネル?
HSTの軌道傾斜角は28.5度のため決して頭上まで来てくれません。これが限界ですね。
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