木星MAP 2021/06/08-12
関東地方も梅雨に入りました。5月中旬から梅雨の走りが来てどうなるかと思いましたが結局平年より1週間遅れとなりました。その最後に晴天をもたらした高気圧のおかげで6月8日から12日の5晩は連続して気流の安定した木星を楽しむことができました。
その結果を元に木星師匠たち御用達のWinJUPOSで展開地図を作製してみました。
6月8日から12日の5枚の画像を使用して容量節約のため70%に縮小しています(クリックでちょっと大きくなります)。
5日間で木星のすべての面を見ていたことになりますが11日に寝坊したせいで大赤斑が正面の画像が無かったのが残念。
こうやって見ると一本の縞でも経度によって形状が変化しているのが分かります。
南半球では
大赤斑の後ろにつながるグレーっぽいコロコロとした縞は西に進むにつれて合体しながら濃さを増し次第に幅を狭めながら一周して大赤斑に巻き込まれています。
大赤斑の南を回り込んだ色の薄い縞は最初濃淡を持っていますが東に進むにつれて次第に広がって均一になり一周して大赤斑の後ろまで到達しています。
中緯度には白斑が10個くらい確認できますが、一番目立つのは等間隔に並んだ五つ子ちゃん。
北半球では
一番濃い赤道寄りの縞の北に見られる途切れ途切れの斑点は25~30度間隔に並んでいます。
その斑点が見られる180度~340度あたりで各縞が濃くなっているようです。
南北30~60度にも並行する縞が存在しているのが分かります。
肉眼では光の点にしか見えない木星にこんな模様が広がっているなんて、デジタルの世界はまるで魔法です。
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