木星 2021/06/28
2:00起床。
晴れていましたが木星、土星、月のあるあたりには西南西から流れてくる薄雲の帯がかかっていました。そのすぐ北側は薄雲のない領域が広がっていて間もなくその領域が木星あたりにも広がってくるものと思い観測に入りました。
6月28日02時28分 D=127mm、F=1500mm、2.5×バロー、ADC、Neptune-C II
SharpCap 4.0、15ms、Gain=280、3500フレームを50%スタック、RegiStax 6でWavelet処理
木星は薄雲の流れに沿って揺れていました。大赤斑が中央を過ぎていましたが雲が切れるのを待ちきれずgainを高めにして撮影しました。
大赤斑の真ん中に赤い芯が写っていたのでそんなに悪い気流ではなかったようです。
大赤斑は右からの縞を再びぐるっと巻き込んだようです。その北西側に白いエリアが目立ちます。
大赤斑の北の赤道付近の白い帯の中に青黒い柱のような模様が5本ほど並んでいます。
6月28日04時10分 D=127mm、F=1500mm、2.5×バロー、ADC、Neptune-C II
SharpCap 4.0、15ms、Gain=300、3500フレームを40%スタック、RegiStax 6でWavelet処理
結局雲の無い領域は南に広がってくれることは無く木星はずっと薄雲の中で明るさを変化させていました。
大赤斑は沈み五つ子白斑の先頭2つが見え始めています。大赤斑の後ろに続くグレーのコロコロ縞は大赤斑の直後あたりはだいぶ間隔が開き細くなった気がします。
北半球高緯度には青黒いワッフル模様が見えます。
| 固定リンク | 0
コメント
こんにちは。
AZ-GTiとMak127を所有しておりまして、このブログを参考にベランダの眼視から撮影に興味を持ち始めました。
普段お使いのバローレンズは、どの製品をお使いでしょうか。過去記事ではパワーメイトの記載もありますが、書き分けをされているのかと思いまして。
教えて頂ければ幸いです。宜しくお願いいたします。
投稿: D | 2021年7月 3日 (土) 15時25分
Dさん、こんにちは。
偶然にも使用機材が同じですね。Mak127は値段の割に月惑星が良く見えてお気に入りです。
さてご質問のバローレンズですが
AstroStreet GSO アポクロマート 2.5倍バローレンズ 31.7mm径
を使用しています。5000円ちょっとくらいで購入しました。
本当はパワーメイトのほうが収差が少なくて良いのですが×2.5では拡大率がちょっと物足
りなく上記バローレンズを使っています。
2.5倍のバローレンズですがCMOSカメラとの間にADCをかますと合成焦点距離が 約5000mm、
F40弱となります。
惑星を視野に導入する時とピント合わせがちょっと大変ですがそれなりに写ってくれると
自己満足の世界に浸れますヨ。
投稿: しいたけ | 2021年7月 3日 (土) 17時46分
ご丁寧な返信、ありがとうございます。
過去記事を参考に、カメラもNeptune CIIを検討中です。
これから少しずつ投資しようと思うのですが、今後もしいたけさんの情報を参考にさせて頂きます。
大変お世話になりました。
投稿: D | 2021年7月 3日 (土) 17時58分
>過去記事を参考に、カメラもNeptune CIIを検討中です。
シュミットのサマーセールでNeptune CIIが安く売られていますね。悔しいですけど(笑)
梅雨が明けたら木星土星は真夏の安定した気流の中で観測好機を迎えますので楽しみにしています。
投稿: しいたけ | 2021年7月 4日 (日) 08時28分