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2021年7月12日 (月)

木星 2021/07/12

前夜21時に早寝して0:30起床。
思惑通り窓から見える空はほとんど快晴。僅かに上空の薄雲が見られます。気象衛星の写真では梅雨前線は途切れ途切れで湿った空気と寒気による不安定性の雨がメインになってきました。
今夜は未明に大赤斑が正面を向くので早めに準備して待ち構えました。撮影は全てDe-rotation処理をかけます。

Jup_20210712_0106
7月12
日01時04分~10分 D=127mm、F=1500mm、2.5×バロー、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0
15ms、Gain=260、3500フレームを50%スタック×8、De-rotation、RegiStax 6でWavelet処理

気流は昨日よりわずかに改善した程度で木星像は細かく揺れています。まだ上層の寒気が残り風も強いようです。
大赤斑が僅かに見えてきました。その前面には閉口にそろった縞が見られます。
一番濃い縞の中央付近の膨らんだ部分はかすかに真ん中が白く抜けているような感じがします。

Jup_20210712_0200
7月12日01時57分~03分 D=127mm、F=1500mm、2.5×バロー、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0
15ms、Gain=280、3500フレームを50%スタック×8、De-rotation、RegiStax 6でWavelet処理

大赤斑が見えてきました。真ん中に赤い芯も見えているのでそこそこの写りです。
赤道北のオレンジ色のゾーンの中に青黒い紐構造が東西に長く連なっています。

Jup_20210712_0330
7月12日03時26分~32分 D=127mm、F=1500mm、2.5×バロー、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0
15ms、Gain=280、3500フレームを50%スタック×8、De-rotation、RegiStax 6でWavelet処理

大赤斑が正面を向くタイミングで上層の薄雲が邪魔しました。
雲が去ってからの様子です。De-rotationしたおかげなのかこれまでで一番良い写りです。
大赤斑の外側輪郭と中央の芯の色が濃くそのほかの部分は赤というよりはオレンジ色。赤道付近の色とあまり濃さが変わりません。
今シーズン大赤斑の赤が淡くなってきているという師匠たちの観測報告もあります。去年と比較するためにASI224MCでも撮影しておきました。(未処理)
大赤斑の後ろ側では前側の真ん中2本のこげ茶縞が大赤斑の回転でぐちゃぐちゃに乱され少し離れてグレーのコロコロ縞に整形しています。

観測成功したので奮発して3枚も貼ってしまいました。

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