« 土星 2021/07/12 | トップページ | De-rotation効果を見る2 »

2021年7月13日 (火)

大赤斑の赤

大赤斑の赤が淡くなっているそうです。
去年ASI224MCで撮影した大赤斑と色を比べるためには現在使用しているNeptune-C IIではカメラが変わってしまっているので正しく比較できません。
そこでNeptune-C IIに主力の座を明け渡してすっかり出番のなくなっていたASI224MCを復活させて撮影して比較してみました。
Jup_20200803_2303_1
撮影記録とスタック後の画像が残っていた2020/08/03と同じシャッタースピード、撮影枚数で撮影し、同じ強さのWavelet処理をかけ、色合いを合わせて並べてみました。視直径がほぼ同じだったので比べやすいです。

大赤斑の中心の芯と周辺部が縁取られているように濃い色をしている構造は同じですが、去年と比べて確かに赤みが淡くなってオレンジ色です。その後ろに続く乱された縞も淡くなり幅も狭くなっています。
北半球の縞の変化もずいぶん大きいです。赤道付近は青黒くたなびく模様が減りオレンジ色が濃さを増しました。大赤斑の色に近いです。
エビ茶の縞にまとわりついていた茶色のもやもやは消えて小さな斑点だけになっています。
中緯度にある縞も濃さと幅を増しています。
この先どう変化していくのでしょうか。木星は変化があって飽きませんね。

| |

« 土星 2021/07/12 | トップページ | De-rotation効果を見る2 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 土星 2021/07/12 | トップページ | De-rotation効果を見る2 »