木星 2021/07/25
前の晩は雲の多い状態でしたが23時過ぎに活動開始。
東の方には大きな月に照らされて白い雲の列が見られますが木星周辺の空は邪魔するものは無し。
7月24日23時53分~55分 D=127mm、F=1500mm、2.5×バロー、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、10ms、Gain=350、5000フレームを60%スタック×4、De-rotation、RegiStax 6でWavelet処理
まだ日付が変わる前です。24日の続きの位置くらいが見えています。気流の状態は昨日より安定しました。
右端ぎりぎりにイオの影。欠け際に斜めに影が差し込んで楕円に延びているのが見えて面白い。イオは木星面にいるのですが真ん中あたりにいると5インチ望遠鏡では分離できず模様に溶け込んでしまっています。
北半球中緯度のミミズ縞後方の2列の暗斑列の様子が見えます。4回のDe-rotationだとちょっとノイジーな感じです。
7月25日00時46分~49分 D=127mm、F=1500mm、2.5×バロー、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、3000フレームを60%スタック×6、De-rotation、RegiStax 6でWavelet処理
大赤斑は沈みかけ、あとを追うように五つ子白斑の前半が見えてきました。両者の間隔がどんどん近づいています。
7月25日01時53分~57分 D=127mm、F=1500mm、2.5×バロー、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、3000フレームを60%スタック×7、De-rotation、RegiStax 6でWavelet処理
ちょっと気流が荒れてきました。
五つ子白斑と色付き白斑が揃いました。五つ子は右が小さく左が大きいく一番左が一番明るいでしょうか。
7月25日02時54分~59分 D=127mm、F=1500mm、2.5×バロー、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、3000フレームを60%スタック×7、De-rotation、RegiStax 6でWavelet処理
ここまで定期便のように南から押し寄せる断雲列もなく好調だったのですが2時過ぎたころ、今日は東から積雲系の雲が流れ込んできて邪魔しました。雲から抜けた後も気流は悪化した状態になってしまいました。
色付き白斑の右上が白く見えます。白斑の渦によって何かが沸き上がってきているのでしょうか。
梅雨明け十日と言われますが太平洋高気圧は10日間連続してきれいな木星を見せてくれました。しかし心配していた通り北に偏っているため南の守りがおろそかになり台風の接近を許してしまいそうです。南東から接近する台風は関東にとっては大雨の鬼門です。明日以降は東寄りの湿った気流の影響を受け始め星見はしばらく厳しいかもしれません。
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