木星 2021/07/24
昨夜は夜の初めころ北関東から南下してきた雨雲がかかり小雨がぱらつきました。危うくベランダに出して降りた望遠鏡を濡らすところでした。これまでは北関東どまりだった不安定性降雨が南にもエリアを拡大してきているようです。
そんなわけでちょっと寝てから観測は0時スタート。
まだ上空には積乱雲崩れの高い所の雲が散在し北からゆっくり流れ込んで時々木星の邪魔をしました。
7月24日01時59分~05分 D=127mm、F=1500mm、2.5×バロー、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、3500フレームを60%スタック×7、De-rotation、RegiStax 6でWavelet処理
上空の北からの気流が木星を揺らしていました。細かいところが写っていません。
大赤斑の右の濃い縞の中のコブの縦方向が前回よりも小さくなったようです。大赤斑の回転により縞が引っ張られて加速し横に引き延ばされているのでしょうか。26日頃には大赤斑の東端に到達しそうです。
左端に見えるのはエウロパが6分間に動いた線です。
2時を過ぎると高い所の雲は消えたかわりに今夜も南から下層の断雲の集団が現れ邪魔しました。前日より濃さ、大きさ、範囲を増しています。湿った空気の影響が強まってきたのでしょうか。
7月24日03時04分~12分 D=127mm、F=1500mm、2.5×バロー、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、3500フレームを60%スタック×10、De-rotation、RegiStax 6でWavelet処理
大赤斑が正面になるタイミングで幸運にも10分間雲のかからない時間帯がありました。
大赤斑の南側を取り囲んでいた茶色の縞は22日と比べ薄れたようです。そのためか右方向に延びる淡い縞も大赤斑から一部途切れて見えます。
北半球中緯度のミミズ縞の左下2本の黒斑点列ですが北側群は南側群を追い越しミミズ縞のしっぽに追いつきました。
この後も頑張りましたが下層断雲が再び増してしまい気流も悪化したので4時に終了。
ここ数日雲の邪魔が多く木星だから撮影できていますが電視観望で星雲星団を楽しめるような空ではないですね。
| 固定リンク | 0
コメント