木星と土星 2021/08/26-08/27
昨晩よりも気温の下がり方が鈍く21時を過ぎても外が30度くらいありました。南から太平洋高気圧に覆われているためか、今日も透明度が悪く木星の輝きが鈍いようです。時々日本海の前線帯からの薄雲の流れ込みもあり、いつの間にかモニター内の木星が薄暗くなっていたりしました。
上空は西風のようで木星面が右から左に小刻みに揺れていました。しかし意外と写りが良く観測をやめるのが惜しいくらいでした。
8月26日21時40分~47分 D=127mm、F=1500mm、2.5×バロー、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、3500フレームを60%スタック×9、De-rotation、RegiStax 6でWavelet処理
21時を過ぎると高度も十分でよく写るようになりました。
昨日の最後の写真の続きの位置になります。
8月26日22時40分~48分 D=127mm、F=1500mm、2.5×バロー、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=330、3500フレームを60%スタック×10、De-rotation、RegiStax 6でWavelet処理
ミミズ縞を追い越した暗斑北群の先頭がもう中央付近まで進んでいます。
このあたりのコロコロ縞は細く引き伸ばされた感じです。
南半球高緯度のオレンジ斑が南中しています。もう少しで大赤斑の出を迎えます。
8月26日23時06分~08分 D=127mm、F=1500mm、2.5×バロー、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、10ms、Gain=420、6000フレームを60%スタック×3、De-rotation、RegiStax 6でWavelet処理
箸休めに土星を撮影。
AZ-GTi経緯台は南中前後の方位177度あたりから183度の間で追尾が不安定になり、南中前は急に北にずれたり、南中後は急に南にずれたりするので、そういうもんだと理解してこの時間帯はほかの天体を観測します。
今回は水平にしましたが土星は傾けたほうがかっこいい気がします。衝を過ぎたので本体の影が輪の左側に見えるようになりました。
8月26日23時44分~48分 D=127mm、F=1500mm、2.5×バロー、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、3500フレームを60%スタック×10、De-rotation、RegiStax 6でWavelet処理
大赤斑来ました。写りも良いです。
右からくる縞のコブの中が白くリング状になっているのが分かります。
8月27日00時44分~48分 D=127mm、F=1500mm、2.5×バロー、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=340、3500フレームを60%スタック×10、De-rotation、RegiStax 6でWavelet処理
大赤斑左上の乱れの中の黒点が目立ちます。
大赤斑後方でグレーのコロコロ縞だったものが一周回ってきて大赤斑の手前ではいつの間にか赤茶系の色に変化しています。
8月27日01時44分~48分 D=127mm、F=1500mm、2.5×バロー、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=340、3500フレームを60%スタック×10、De-rotation、RegiStax 6でWavelet処理
高度が下がったうえにベールのような薄い雲がかかって暗くなりGainを上げたらちょっとカラーバランスが変になりました。
でも大赤斑後方の乱流のような乱れが良く分かります。
左下には五つ子白斑の先頭2つが見え始めていて、昨日の1枚目と大体同じエリアとなります。
衝前後は高い高度で長時間観測できるので2日連続観測できれば分割で木星一周が可能です。
この後ベール状の雲がさらに濃くなってしまったので終了。
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