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2021年8月 9日 (月)

木星 2021/08/08-08/09

午前中雨をもたらした台風10号が遠のき、九州に上陸した9号との間の消極的な高圧帯が移動してきて夜には高い所の雲が多いながらも隙間から木星が見えてきました。
今夜はエウロパとガニメデの影が同時に木星面に落ちているところが見られるので楽しみにしていました。

Jup_20210808_2211
8月08日22時11分 D=127mm、F=1500mm、2.5×バロー 、ADC、 Neptune-C II 、SharpCap 4.0、20ms、Gain=350、3000フレームを70%スタック、RegiStax 6でWavelet処理 85%縮小

上空は台風に吹き込む山越えの西寄りの風で非常に気流が悪く画面上の木星はメラメラと揺れおまけに薄雲越しの状態が続きました。それでも木星面と周辺に衛星や影が見えてにぎやかです。木星の高度が30度を越え雲が薄くなったタイミングでようやく採用できる写りになりました。

木星のすぐ左にエウロパ、その右にエウロパの影、中央やや左の濃いグレーの点はガニメデ本体、右にガニメデの影、木星の右に離れてイオです。
大赤斑が右端に沈みかけ左に五つ子白斑が見え始めていて気流が良ければ見ごたえのある写真になったはずなのでガッカリ。

Jup_20210808_2330
8月08日23時27分~34分 D=127mm、F=1500mm、2.5×バロー、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、3500フレームを60%スタック×8、De-rotation、RegiStax 6でWavelet処理

気流は悪いままでしたが一番条件の良かった時の写真です。五つ子白斑が正面にやっと見えています。
ガニメデの影は木星面から離れガニメデとエウロパ、その影が木星面を経過中です。エウロパ本体は木星の模様と同化してほとんど分かりません。
エウロパのほうが内側の軌道を周回しているので影がガニメデに追いついてきました。ガニメデが木星面から離れるころにはほとんど南北に並んでいました。
このときイオは木星の裏側を通過中だったので木星の周辺にはカリスト1個しか見えていませんでした。

Jup_20210809_0124
8月09日01時24分 D=127mm、F=1500mm、2.5×バロー 、ADC、 Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=350、3500フレームを70%スタック、RegiStax 6でWavelet処理 85%縮小

エウロパ、ガニメデの影も経過も終わり、イオも裏側から現れました。
気流が悪くて縮小して掲載するくらいなら拡大率の低いパワーメイトで撮影すればよかったかな。

15日の夜には今回参加しなかったカリストも絡んできてほんの短い時間ですが木星の周りに衛星が一つも見えなくなる時間帯があります。

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