木星 2021/08/25-08/26
風が無く蒸し暑い夜でした。初めの頃は日本海の前線で発生した高い所の雲が西から流れ込んでくる状況で透明度は悪く、昇ってきた月は黄色く光っていました。木星を導入して見ると木星の右から左に向かう気流の乱れが見えます。地上付近は静穏なので上空の気流の乱れのようです。
8月25日20時20分~21分 D=127mm、F=1500mm、2.5×バロー、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=330、3500フレームを60%スタック×2、De-rotation、RegiStax 6でWavelet処理
高度が低かったですが大赤斑とイオとその影、五つ子白斑が揃ってにぎやかに見えていたので撮影しました。
影の右にイオ本体が明るく見えています。中央付近では模様に溶け込んでいますが木星の縁近くなると木星面の輝度が落ちるので相対的にイオが明るく見えてきます。
ミミズ縞の左端は完全に分離してしまいました。
8月25日21時17分~23分 D=127mm、F=1500mm、2.5×バロー、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=350、3500フレームを60%スタック×8、De-rotation、RegiStax 6でWavelet処理
1時間経過して五つ子白斑が揃いました。相変わらず気流の状態は今一つでベールのような薄い雲がかかっているようでした。
この後動きの遅い雲がかかりしばし休憩。22時でも29度くらいあって窓を開けてあっても風がないので室内は32度を越えています。
8月25日22時49分~57分 D=127mm、F=1500mm、2.5×バロー、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=330、3500フレームを60%スタック×10、De-rotation、RegiStax 6でWavelet処理
高度も上がり、上空の薄い雲の流れ込みは収まり気流が安定してきました。
北半球中緯度の中央付近、茶縞の北に白斑のようなものが見えます。
北半球の海老茶縞左寄りの裂けたような場所は先日白点が沸き上がってきた場所で、白さは消えましたが乱れが広がったようです。18日に気付いた時からかなり右に移動しました。
五つ子白斑の5番目の上のほうから斜め上に黒斑が点々と続いています。
8月26日00時10分~19分 D=127mm、F=1500mm、2.5×バロー、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、3500フレームを60%スタック×10、De-rotation、RegiStax 6でWavelet処理
夜が更けるにつれてさらに気流が安定してきて止めるに止められなくなりました。
このあたりはコロコロ縞が一番幅広くなっているところで左に行くに従いコブ状に変化していきます。南側の白いゾーンに波打つように並んでいるのが撮影中のモニター上でもくっきりと見えて面白い。
南半球左手の白斑は南側が追い越しました。その南にも小さな白斑や黒斑が見えていて5インチとしては結構な写りなんじゃないかと自己満です。
8月26日01時08分~16分 D=127mm、F=1500mm、2.5×バロー、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、3500フレームを60%スタック×10、De-rotation、RegiStax 6でWavelet処理
高度が少し下がり始めましたがまだよく見えています。
北半球中緯度の黒っぽい縞の後ろにいるオレンジ斑は赤みを増したでしょうか。
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