木星 2021/09/09-09/10
昼過ぎに雨が上がったもののなかなか北関東の晴れ間がこちらに広がってきません。夕方雲が薄れてきたのでベランダに望遠鏡を展開して待ち構えましたが、雲の切れ間に木星が見えたのが21時前。大急ぎで木星を導入して撮影に入りました。
9月09日21時05分~12分 D=127mm、F=1500mm、2.5×バロー、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、3500フレームを60%スタック×9、De-rotation、RegiStax 6でWavelet処理
10ショット撮る予定が9ショット後半から雲に邪魔されました。南を通過した低気圧の後面で木星はもやもやと揺れていましたがめちゃくちゃ悪い気流ではなかったようです。
しかし見えているエリアが一昨日撮影したところとほぼ同じでちょっとがっかり。
このときエウロパが木星面の赤道やや左を経過中ですが模様に埋もれて見えません。
9月09日21時38分 D=127mm、F=1500mm、2.5×バロー、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、20ms、Gain=300、3000フレームを70%スタック、RegiStax 6でWavelet処理
衛星が3つ絡んで木星周辺がにぎやかなので広めの画角で撮影。クリックするとデカくなります。
木星面を経過中のエウロパの影が木星面に落ち始めました。イオが木星の左側で木星の影から出現して見え始めました。
右のほうに離れてガニメデが見えています。ガニメデはやっぱり微妙に濃淡があるように見えます。
9月09日23時30分 D=127mm、F=1500mm、2.5×バロー、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、20ms、Gain=300、3000フレームを70%スタック、RegiStax 6でWavelet処理
雲が広がり撮影できるかどうか危ぶまれましたが幸運にも雲が切れ木星周辺に4つの衛星をとらえました。クリックするとデカくなります。
左側に木星の裏側からカリストが出現しました。
木星面に影を落としているエウロパは木星面から離れて右側に姿を現しています。
ガニメデは木星の裏に回り込もうと右端に近付きました。
イオは左にどんどん離れていきます。
南半球高緯度に白斑と赤斑が縦に並んで見えています。もうすぐ大赤斑が昇ってきます。木星面の一番寂しいエリアでしたが衛星がいっぱいでにぎやかでした。
この拡大率で四衛星を同時に撮影できるチャンスってなかなか無いんですよ。スバラシイ。
9月10日01時05分~10分 D=127mm、F=1500mm、2.5×バロー、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=310、3500フレームを60%スタック×12、De-rotation、RegiStax 6でWavelet処理
久しぶりに長時間観測できて大赤斑が見えてきました。高度は30度を切っていて気流の影響が大きくなっています。もうこのあとはふにゃふにゃの木星になりました。
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