木星 2021/09/28-09/29
日中晴れ間があったものの夕方から低い雲が広がり曇り空が続きました。
木星の南中時刻をすぎた21時過ぎから雲が薄れ始めたのでベランダ天文台をオープン。木星のいるすぐ東の空は雲が消えて晴れていますが木星付近から西は雲の多い状態がしばらく続きじらされました。
今日は時間も中途半端になったので撮影条件を変えてみることにしました。
通常はgainを310、シャッタースピードを15msでヒストグラムで見ると30~40%あたりまで使って3500フレーム撮影し1ショット52.5秒です。
今回はgainを430、シャッタースピードを7msでヒストグラムで見ると70%あたりまで使って8000フレーム撮影し1ショット56秒としました。
9月28日21時29分~32分 D=127mm、F=1500mm、2.5×バロー、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、7ms、Gain=430、8000フレームを60%スタック×4、De-rotation、RegiStax 6でWavelet処理
今日も北西からの気流で木星は揺れていました。見た目昨日より少し状態は良いようです。
4ショット終わりころから雲がかかったので4ショットでDe-rotationしました。衛星のからみも無く見どころの少ない面になっていたので実験するにはちょうど良かったです。
結果は悪くなく、高めのgainでも速いシャッタースピードで十分な光量とフレーム数を稼げばそれなりに写ってくれました。gainを高くするとノイズが増えるのですが1ショットのフレーム数が多いのでそれを打ち消してくれるようです。
9月28日22時45分~50分 D=127mm、F=1500mm、2.5×バロー、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、7ms、Gain=430、8000フレームを60%スタック×6、De-rotation、RegiStax 6でWavelet処理
それでも気流が悪くなると当然写りも悪くなります。
上層と下層で風向きが違っているようで木星面の揺れ方が不規則に波打っていました。
9月28日23時42分~50分 D=127mm、F=1500mm、2.5×バロー、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=370、3500フレームを60%スタック×10、De-rotation、RegiStax 6でWavelet処理
高度が25度くらいまで下がって気流の影響が大きくなってきました。
15msのシャッタースピードでヒストグラム上70%あたりまで使えるようgainを310から370に高くして撮影しました。gainを60上げるということは感度を2倍していることになるそうです。
フレーム数は増やさずにgainを高くしましたがDe-rotation効果でノイズは打ち消されています。
南半球高緯度の赤斑もかすかに見えているのでそこそこ写っているようです。
惑星撮影は撮影時、フレームスタック時、Wavelet処理時のパラメータが多く、どの組み合わせが最適なのかを探るのはなかなか面白いです。
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