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2021年10月24日 (日)

木星 2021/10/24

穏やかに晴れていた空は日没とともに上空の薄雲に覆われました。木星も位置が確認できないくらいの厚みがありました。地上天気図では高気圧が真上にあるのですが気象衛星の画像を見ると九州の西で発生した上層の雲がジェット気流に流されて広がってきていたのでした。

Jup_20211024_1818
10月24
日18時15分~20分 D=127mm、F=1500mm、2.5×バロー、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、20ms、Gain=430、3000フレームを60%スタック×6、De-rotation、RegiStax 6でWavelet処理

今日は最初から大赤斑が見えていました。夕食を食べながらモニターしていると雲が薄れて大赤斑と縞模様が見え始めました。まだ雲がかかっていましたがとりあえず撮影に入りました。
やはり薄雲越しではボケボケです。でも昨晩よりもイイ感じなので雲さえなければと悔やまれました。

Jup_20211024_1856
10月24日18時51分~01分 D=127mm、F=1500mm、2.5×バロー、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=350、3500フレームを60%スタック×12、De-rotation、RegiStax 6でWavelet処理

食事の片づけを終えて戻ってくるとぼんやりと濁った空ですが薄雲が切れました。さっそく撮影して見ると期待通りの久しぶりに見る好気流です。
大赤斑が中央付近です。左側に流れ込んだ茶縞が切れて棒状に伸びています。
五つ子白斑の2番目がもうすぐ大赤斑の中心と一致します。
大赤斑のすぐ南を暗斑列が通過中です。

Jup_20211024_1935
10月24日19時30分~40分 D=127mm、F=1500mm、2.5×バロー、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=340、3500フレームを60%スタック×12、De-rotation、RegiStax 6でWavelet処理

大赤斑が小さくなったように感じるのは木星が遠ざかって視直径が小さくなったためでしょうか。
五つ子白斑の1番目は大きくなったようです。3番目が一番小さく淡いです。
1ばんめと2番目、2番目と3番目の間、4番目の右に平べったい白斑と同じ緯度で白斑のような白いものが見られます。
北半球の茶縞の北にある右側の斑点は小さくなりました。

Jup_20211024_2007
10月24日20時03分~11分 D=127mm、F=1500mm、2.5×バロー、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=340、3500フレームを60%スタック×10、De-rotation、RegiStax 6でWavelet処理

Jup_20211024_2051
10月24日20時50分~53分 D=127mm、F=1500mm、2.5×バロー、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、10ms、Gain=400、6000フレームを60%スタック×4、De-rotation、RegiStax 6でWavelet処理

大赤斑の後方のグレーの縞はコロコロ感が少なくなりました。
北半球中緯度の左でミミズ縞から続く縞が急に途切れたように淡く変化しています。

Jup_20211024_2133
10月24日21時32分~35分 D=127mm、F=1500mm、2.5×バロー、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、10ms、Gain=420、6000フレームを60%スタック×4、De-rotation、RegiStax 6でWavelet処理

高度が下がって解像が悪くなりました。
イオが木星面経過に入りました。
以前、グレーのコロコロ縞はぼやけ白斑あたりで南に曲がっていましたが現在は真っすぐになり下にある海老茶縞をほとんど隠してしまいました。

今夜は久しぶりの好気流で大赤斑付近が見られて撮影しまくりでした。

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