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2021年11月 8日 (月)

金星 2021/11/08

今日は金星食。金星が月の後ろに徐々に隠れていく姿を5インチの望遠鏡で拡大して連続撮影する予定を立てていました。
当初は雨予報でしたが当日が近づくにつれ天気が良い方向にズレてきて朝の予報では日中晴れ間が期待できるまで改善してきました。

朝のうちどんよりしていましたが11時頃には快晴に近い空になりました。ただ雲は東から流れてきて水蒸気が多い白っぽい青空。何かあれば一気に雲が湧きそうな感じでこのまま晴れてくれることを願って望遠鏡の準備。
太陽光で望遠鏡が暖まって撮影中のピントズレを少しでも減らすためアルミホイルを鏡筒に巻き付けておきました。

昼食時も良く晴れていましたが13時を回ると急に下層に積雲系の雲が一面にわき始めました。恐れていた事態です。
13:30頃に望遠鏡を設置しましたが空の8割は雲に覆われ金星を導入するのに雲の切れ目待ち。
それでも金星食の始まる10分前にはピント合わせも済んでスタンバイOKとなりました。

13:46から48にかけて金星が月の後ろに隠されていくのですが大きな積雲が完全に金星周辺の空を覆ってしまいました。東京湾方面はきれいに晴れ上がっているのですが湿った東風が内陸に入るにつれ雲が湧いてしまったようです。
14時頃には雨がパラパラ降ってきてせっかくアライメントした望遠鏡をベランダから撤収。
ココロがかなりやさぐれてしまい甘いものを食べて鎮めました。

14:37~39にかけて金星が月の後ろから次第に姿を現しますがこの時もまだそこだけに雲がかかって邪魔された状態。
あ~あ、何のために毎週昼間の金星撮影の訓練に励んできたことか。
しかし双眼鏡で見ると雲越しに月の縁ギリギリにポチっと明るい金星が見えているので望遠鏡を急ぎ換装して月と一緒に撮影してみました。
Ven_20211108_1440
11月08日14時40分 D=60mm、F=370mm、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、1ms、Gain=0、トリミング

1枚ものです。すでに1分以上経過して金星は完全に月から離れてしまいましたが月の縁と半月状に欠けている金星が写りました。

15時を過ぎると急速に雲は消散して再び快晴に近い青空に戻りました。いまさら。
でもせっかくなので改めて金星を撮影しなおしてやさぐれた心を静めました。
Ven_20211108_1521
11月08日15時21分 D=127mm、F=1500mm、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、1ms、Gain=50、18000フレームを10%スタック、RegiStax 6でWavelet処理

視直径は28.0秒になりました。今日の月の71分の1の大きさです。
16時頃青空の中で月のそばにポチっと金星が光っているのが肉眼でも眺められました。

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