木星と金星 2022/01/03
北日本中心の冬型ですが関東地方は等圧線もゆるく午後には南寄りの風も入って穏やか。
観測開始前に昨年に溜まったメニスカスレンズの汚れをアルコールを浸したシルボン紙でクリーニング。昼間、太陽に近い金星撮影のためには少しでもコントラストを良くしておかなければなりません。
1月03日14時32分 D=127mm、F=1500mm、IR850、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、1ms、Gain=80、24000フレームを5%スタック、RegiStax 6でWavelet処理
視直径は61.9秒。日が当たって見えている部分の輝面率は1.4%です。太陽からの離角は東に10.0度。
どう見ても金星の円弧は180度以上あります。細い月ではこのようには見えません。濃密で反射率の高い大気があるせいでしょうか。
今日は少し透明度が悪く太陽から10度だと空が白っぽくなりファインダー内の細い金星が見えにくくなっていました。これから内合に向けて太陽に接近し望遠鏡の視野に導入するのが難しくなってきます。
1月03日16時51分~58分 D=127mm、F=1500mm、2.5×バロー、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、3500フレームを60%スタック×10、De-rotation、RegiStax 6でWavelet処理
今日も日没直後のラッキーイメージタイムにぶち当たりました。昨日よりも安定しています。
左端からイオが木星面経過に入るところです。
他に目立つ模様はありませんが1月としてはとても良く写りました。
この後イオの影が落ちてくるのですがキレの悪い雲が南西方向から沸き立ってきて木星をかくしてしまいました。雲の切れ間から見えた木星はブヨブヨとアメーバのように揺れていて使い物にならずこれ1枚で終了。
冬季の好気流は短時間しか継続しません。
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