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2022年1月 8日 (土)

木星と金星と水星 2022/01/08

冬型が崩れて小さな移動性高気圧が南を通過中で穏やかな天気。
しかし多摩川CRに出るまでの路面は一日中日陰の場所があり一昨日の雪が凍結しているので自転車は自重してお休み。
今日は内合直前の金星撮影に全力を注入することにしました。
昼頃、南の空がモヤっとして切れの悪い雲が湧きそうだったので慌ててベランダ天文台をオープン。

いつもはiPad上のアプリから金星を直接指定して自動導入するのですが観測対象に金星が表示されませんでした。さすがに太陽に近いのでソフトウェアで制限をかけているようです。
仕方ないので一旦木星でアライメントをおこないファインダーで必死に木星を探し出して視野に導入。ここでファインダーには蓋をして封印。 続いて金星に近い位置の水星を指定して導入。
そこからパソコン上の星図ソフトを使用して金星を指定して望遠鏡を向けました。一発では画面内に入らず上下左右を捜索してようやく金星にたどり着きました。

Ven_20220108_1335
1月08
日13時35分 D=127mm、F=1500mm、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、2ms、Gain=0、20000フレームを5%スタック、RegiStax 6でWavelet処理

冬型の時のような空の透明度はありませんがその分気流は良かったようです。フィルターをUV-IRCutに変えました。
視直径は62.8秒。日が当たって見えている部分の輝面率は0.3%です。太陽からの離角はほぼ北に4.9度。内合の10時間前。
今日の夕方沈むときは宵の明星ですが明日朝昇ってくるときは明けの明星です。
これまで眼視では決して見ることのできなかった内合直前の姿を自動導入機能とデジタル技術が簡単に見せてくれました。スバラシイ。

水星
Mar_20220108_1450
1月08日14時50分 D=127mm、F=1500mm、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、1ms、Gain=80、25000フレームを5%スタック、RegiStax 6でWavelet処理

視直径は7.0秒。日が当たって見えている部分の輝面率は56%です。

Jup_20220108_1702
1月08日17時00分~03分  D=127mm、F=1500mm、2.5×バロー、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=320、3500フレームを60%スタック×5、De-rotation、RegiStax 6でWavelet処理

昼間よりも気流が安定していました。
見どころのない面ですがそこそこしっかり模様が見えます。
エウロパが赤道の薄いグレー縞の南、中央やや左寄りに薄暗い小さな点で見えています。
北半球の海老茶縞中央付近が北側に広がっているようです。

Jup_20220108_1802
1月08日18時01分~03分 D=127mm、F=1500mm、2.5×バロー、ADC、Neptune-C II 、SharpCap 4.0、15ms、Gain=350、3500フレームを60%スタック×4、De-rotation、RegiStax 6でWavelet処理

エウロパは赤道の薄いグレー縞の南、右寄りを経過中です。その影が落ち始めました。木星の高度はすでに25度を切っていましたが今日はかなり安定していました。
北半球の海老茶縞が濃くなっている部分は局地的なもののようです。

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